47 シカゴvsワンコ final ページ47
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研究室の休憩時間、ジャンケンに負けてコーヒーの買い出し係になったユウタと俺。
この際、行きつけのカフェに行ってやる。
「あれ？Aちゃんやん。
…ん？一緒におるのジョンウやん。
あの2人、接点あったんか。
おーい、ジョンウ〜！」
あ、俺の後輩な、って小さく囁いた。
「ユウタ〜！」
「ジョンウ〜！」
「ゆったぁ〜！！」
しぃぃーって人差し指を唇にあてて2人に近づくユウタのあとをなんでもないような顔をしてついて行く。
「あれ、Aと、一緒にいるのはAのストーカー？」
わざとらしくおどけて言ってみたらキムジョンウが目の色を変えて突っかかってきた。
「守護天使だよ、ストーカーはお兄さんのほうでしょ。お兄さんが頻繁に大学の駐輪場でAちゃんを探してたの知ってるんだから。かわいそうに、ご飯に誘うどころか見つけることさえできなかったなんて」
「黙れよキムジョンウ」
「なっ…冗談でもそんな言い方、」
「ごめんごめん」
「悪いと思ってない！！」
唇に丸めた人差し指の背を充ててクスクス笑うAを見る。
「…ねぇ、A。
こんなストーカーめんどくさいしこわいでしょ、
いいかげん、俺のとこに戻ってこない？」
「ちょっと、戻ってくるって何？振られてるくせに自意識過剰なんですけど！それに僕は守護天使だって、ねぇ？」
「ストーカーだったのは事実だよね…
その分守ってもくれたけど、…天使？」
「ッ〜、…っAちゃん！？」
「ほれみろ！」
「ジョンウ、ジョンウ！…マイウェイ」
「ヒョン…あっ、ゆ、ゆったぁ〜！」
ヒョンしかいないよ、ひん、ってユウタにアピールするキムジョンウ。
それを嬉しそうに目を細めてみるAを見てはっとした。
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作者名：mawol | 作成日時：2022年9月2日 19時
