守護天使、ストーカー、あるいは。 (ページ14)

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14 ムン妹再びページ14

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ドヨンくんが転役してから、ジョンウちゃんとユノと3人でニホンに卒業旅行に行ってたとき。
ドヨンくんはまだ2回生だけど…
ジョンウちゃんとユノもまだ卒業旅行には気が早い気がするけどね。
それは置いといて、3日目の夜にドヨンくんから電話がかかってきた。

［今日から大阪なんだっけ？］
［うんそう。
今日移動して、お昼はお好み焼きを食べたよ］
［お好み焼き？…懐かしい
美味しかった？］
［うーん。どうだろ…
油が跳ねないか、鉄板でヤケドしないか心配でハラハラして］
［ははっ、なにそれ
ドヨンくんは心配症だよね］

そういうとこも好きだけど、って言いそうになって自分の気持ちに気付いた。
ドヨンくんの声がまるで水の中で聞いているみたいにぼやぼやして、集中できない。
とりあえず電話を切らないと、

［ねぇジナ、聞いてる？］

…ドヨンくんの声ってこんなだったっけ。

［おーい］
［あ、ごめん。聞いてる］
［嘘だね。］
［なんでわかったの？］
［嘘つくとジナは少し早口になるから］
［うそ。恥ずかしい
みんなも知ってるかな、直さないと］
［可愛いじゃん。恥ずかしがらないで
みんなも気付いてないだろうし
テイリヒョンは知らないけど］

へぇ。
なんかわたしだけ弱点を知られてるようでもやもやするかも。気分が悪いほどじゃないけど。

［僕はさ、
高いところが苦手だし、キュウリもダメだよ］
［え？急に…］
［ジナヤ、よく聞いて
僕さ、ジナが怪我するのが一番嫌みたい。
昔、高いところから落ちて骨折して、キュウリを切ろうとして手を切って、］

思い出したのか、うぇっ、てえずいたドヨンくん。

［高校で再会してからも、家庭科室でヤケドしそうになったりとか…］
［なに？トラウマなの？］

なんだか真剣な空気が恥ずかしくてからかったつもりだったのにドヨンくんははぁ、とため息をついた。

［…ほんと。
ダサいけどよく聞いて。
ジナに怪我されるのは嫌だし、怪我させてしまったら、二度と同じようなことが起きないように、って思うの。
ジナは怪我しようがしまいがとりあえずやってみようってなっちゃうから。

怪我させるのが一番嫌って言ったけど、もっと嫌なのは、僕がいないところでジナが嫌な思いをすること、だから、

…続きは直接言わせて］

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