Good Day (ページ8)

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「結局、間に合ったの？」

と聞いてくるヨンホに、

「…実は、キボミオッパに1時間だけ伸ばしてもらった。」

と返して、

「やっぱり、ヨンホはこんなとこに居ちゃいけないと思う。」

と伝えると、

「Why？」

サンドイッチを口に運ぶ手を止め、不満げに聞いてくるヨンホ。

「…だって。
締め切りの度に、変なメッセ送っちゃうし。
ごみ捨てもさせて、洗濯もさせて。
ご飯まで作ってもらって。

…申し訳なくて。」

本当に申し訳なくて、恐る恐るヨンホのほうを見ると、腕組みをして、口をへの字にしていた。

への字が丸く開く。

「A。もしかして頭堅い？
姑みたいなこと言っちゃって。」

想像していなかった答えに、開いた口が塞がらない。

「…へ？」

「恋人なんだから助け合わなきゃ。
今の時代、共働きしてる夫婦がいかに多いか。
その人たち全員が、とは言わないけど、少なくともその中には絶対、ごみ捨ても洗濯も、料理もこなす旦那さんが居るはずだよ。

それを、申し訳ない、と思うのは、欺瞞だよ。」

僕たち、助け合わなきゃ、ともう一度繰り返した。

「い、いや、でも。」

欺瞞とまで言われると思ってなくて、ちょっとどもる。

「…わたしたち、一緒に住んでるわけでも、結婚してるわけでもない、し、」

と言うと、はぁ、と大きなため息。

「それなんだけどさ。
僕、もう、ここに住んじゃダメ？」

…はい？

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