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Jeno’s side.
「はぁ…ほんとに面白かった。」
僕がタッカルビを混ぜる間も、ずっと笑い続けていたA。
「そんな笑う？僕、死ぬかと思ったんだけど。」
「…だよね。大丈夫だった？」
「大丈夫。
ていうか、それはもう何十回も言った…」
「…ジェノが死ぬかと思った、って言うから。」
「それはまじで死ぬかと思ったんだもん。
普通に、走馬灯見えたよ。」
走馬灯？と聞き返して、再び上がるAの笑い声。
「何見えたの？」
「んー。秘密。」
えー、いーじゃん、教えてよう、と口をとがらせるAに、ちょうどいいとばかりにキスすると、目を丸く見開いて固まっている。
「…どうしたの？」
「今、走馬灯、見えた…」
まじか笑。
「…何見えたの？」
「あー、
ご想像にお任せする…」
恥ずかしそうに目を逸らしてそう言うので、
「んふふ。
じゃあ、僕だ。」
「どうしてわかったの？」
어떻게 알았지？ってまたまた目を丸くしているA。
「だって、僕の走馬灯もAだったもん。」
まぁ、小さいクレバスもどきに落ちるまで、Aのことを考えてたっていうのもあるけど。
はい、出来たよ、とタッカルビを鉄板から小皿に取って、Aの前に置くけど、見えてないみたい。
「…溶けちゃいそう。」
んへ？と聞き返すと、
「…ジェノが甘くて、溶けちゃいそう。」
なるほど。
Aの言葉に満足した僕は、きっと、みんなが言う三日月目になっているに違いない。
「…じゃあ、僕たち、早々とスキー場を出ていてよかったね。」
まぁ、僕が落ちたからなんだけど。
よかったね、には繋がらないから、さっきの僕みたいに、
んへ？ってなってるAに、
「雪、全部溶けちゃうかもしれないから。」
そう言うと、やっぱり大きく声を上げて笑うA。
僕、ノジェムだって言われるけど、
たぶん、Aを笑わせる才能は世界一なんだよね。
ずっと、僕の前でだけ、笑ってたらいいよ。
僕と同じように、笑うと細く、バッテンになる目元を愛しさいっぱいで見つめながら、そう思った。
.
溶けちゃうかもしんないー끝ー
.
2022.04.23.
ジェノさん생축！
あの札幌の…雪に刺さる…ジェノさん…
あれを見た瞬間…わたしの心に…なにかが…刺さりました…
現場からは以上です…
センイルに合わせてあげているくせに、夏になったり冬になったり、ホントニスミマセン...
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作者名：mawol | 作成日時：2022年2月17日 2時
