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Renjun’s side.
「…上がってく？」
Aの家まで着いたら、心惜しくもサヨナラだ、
と思っていたのに、今日は大丈夫な日らしい。
俺の返事を待っているのか、上目遣いキープのAに、
思わず、キスしそうになるのを抑えて、
「ん。」
短い返事を微笑み付きで返せば、相変わらず恥ずかしそうに目を逸らすから、今日も君は可愛くて仕方がない。
Aの家に上がれば、すぐ右の壁にかけてある鏡。
そこに映る自分のNew hairstyle(といっても、特別なことはなく、眉が見えるほど短くしただけなのだが)をチラ見して、
そんなに良いか？と思ってしまった。
Aの背中を追いかけて、廊下を進み、階段を上がり。
Aの部屋に入るなり、ドアを閉めて、先を歩いていたAの手を引っ張った。
ドアにすがって、自分の腕でつくった狭い空間にAを閉じ込めてしまう。
「え、…え？」
なんだかよく分かっていない様子のAに、
抱きしめていた腕を緩めて、
「あのさぁ、」
両肩に手を置き、少し身をかがめて目線を合わせる。
「今日1日中。
ほとんど、目、合わせてくれなかったの、なんで？」
そう言うと、予想通り、君は目を逸らすから、
「…俺の目、見て。」
そう言うと、一瞬だけ、目が合うけど、すぐに目をぎゅっと瞑るA。
なにそれ、かわいいんですけど…
「Aさん…」
「네！？」
「눈을 뜨면 안됐나요？
저는… 개인적으로 괜찮다고 생각하는데요？
(目、開けたらまずいですかね？
私個人の意見としては、大丈夫そうですけどね…)」
「안！괜찮아요！(大丈夫じゃない！です！)」
ふうん。
大丈夫じゃないんだ。
「…그랬구나〜(…そうですかー。)」
それとこれ、どっちが大丈夫じゃないんだろ笑。
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作者名：mawol | 作成日時：2022年2月17日 2時
