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学校が終わって、帰り道。
横に並んで歩くと、小さい小さい、とからかわれている彼でも、わたしより20cmは高いことに感心してしまう。
まぁ、彼の場合、身長云々ではなく、その儚げな雰囲気や、小動物然とした動き、狭めの肩幅など、複数要素が合わさって、小さい、と言われているのは百も承知だが。
「一昨日デートしたときは変わってなかったのに。」
「そりゃあ、昨日切ったからね。」
近い距離に、車通りも少ないから、囁くような声色にドキドキする。
はっ。
…もしかして。
立ち止まって尋ねた。
「昨日の夜、お電話したときには、もうその髪型だった？」
「だ、と思う。
…うん。これだったよ。」
なに、どうした？とわたしの顔を覗き込む綺麗な顔。
そのお顔にやっと慣れたようなものだったのに…
ヤー、昨日のわたし。何してんの。
何、平然と電話してんの。
電話の向こう側は、こんな、super duper 잘 생긴 person だっていうのに。
はぁ、とため息をつくと、
「Aらしくないけど、大丈夫？」
余計に顔を近づけられ、逆効果である。
「だ、大丈夫。」
やっとのことでそう答え、再び歩きはじめた。
たかが髪型、されど髪型。
儚げに怒るロンジュン君を見て騒ぐ余裕のある日々はたしかにまだ戻ってきてないし、今後も戻ってくる予定はなさそうだけど、
些細なものも含めて、彼の変化のひとつひとつに、
いい加減にせぇ！って言うくらい心臓が騒いでどうしようもない。
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作者名：mawol | 作成日時：2022年2月17日 2時
