Good Day (ページ18)

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目が覚めたら、2つのネコみたいな目がこちらを見ていた。

「おはよう。」

「…てな、？」

うん、僕、と、可愛くつぶやく声を軽く流して、

「いま、なんじ？」

彼の向こうに見える、わたしのスマホに手を伸ばした。

暗闇の中、うつ伏せで明るく光る画面を覗き込む。

「あ。」

김 토끼 まじで僕、なにもしてないから!
김 토끼 テンに言っといて!
김 토끼 Aだけが頼りだから!

「ウサギさんが、何もしてないって。」

右を向いて、テンに言うと、

「ウサギさんって？ドヨン？Dongyong Kim？」

「うん。何かした？」

「いや？特に？
さっきの帰り道で、Aに話しかける前に、遠くから目が合ったから、久しぶりだね〜ってやっただけだけど。」

久しぶりだね〜、のところで、右の人差し指と中指で自分の両目を指し、手首を返して前を指し、を繰り返すテンさん。

それは、明らかに久しぶりだね〜、の動作では無いと思います…

どっちかと言うと、見てたぞ、的な。

…まぁ。

ドヨンがどう受けとったかは置いておいて、テンに悪意は無かったらしいから、「大丈夫みたいだよ」と返信を打つけど、

「あ！
テナ！変な設定して行ったでしょ！」

キーボードをタップする度に相変わらず、ぶいんぶいん伝わる振動に半ギレで、おそらく犯人と思われる人物を問い詰める。

「うん。
じゃないとA、いろんな男と連絡取りそうだったんだもん。」

…は？

「まぁ、もうテンが帰ってきたから、大丈夫だよね〜」

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