大丈夫…。〈緑〉-two-

Episode 67 ページ17

桐山side


ライブが終わって裏へ捌けると隣に居たもんちが膝から崩れ落ちた。


バタンッ


桐山「ぇ...神ちゃん!!」


俺の声に前を歩いていたメンバーが振り返る。


ぐったりとしたもんちの体を起こすと、異常なほどの熱をもち


苦しそうな呼吸で意識を失っていた。


桐山「あかん。めっちゃ熱出とる。」


JW-桐神「「「！？」」」


あまりに突然の出来事にほとんどのメンバーが混乱していた。


中間「照史ッ、そのまま神ちゃんを楽屋に運ぼう。


濱ちゃんとしげは看病に必要そうなものを医務室から取ってきてくれ。


流星とのんちゃんは先に楽屋に行って神ちゃんが休めるようにセットしといて欲しい。」


濱田,重岡「「ッ分かった。」」


藤井「行くぞッ、望。」


小瀧 コクッ


皆淳太くんの指示に少し落ち着きを取り戻し、それぞれの場所へと駆けていった。


残された俺は淳太くんに支えてもらいながらもんちを背負うと


慎重に、でも出来るだけ早くツインが先に行った楽屋に向かった。


神山「はぁはぁ...はぁはぁッ...」


もんちの苦しそうな呼吸が俺の気持ちを焦らせる。


桐山「はぁっ...はっ...」


中間「照史、大丈夫か？」


もんちの様子を見ながら隣を歩く淳太くんが声をかける。


桐山「大丈夫や。もんちがここまで頑張ったんやから、今度は俺らが頑張るばんや。」


中間「そやな。」


俺は淳太くんの声に少し冷静さを取り戻すと


少し落ちかけてきたもんちを背負い直し、楽屋へ足を進めた。

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