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桔「…それが、起きたことの全て。」
『……』
香坂刑事の退職届。亡くなったマンション。死因。
『ミコトさんが、執刀したんだね…』
気が付いたら私は大粒の涙を流していた。
何も知らなかった。私は、何も。
それを教えてもらえなかったことが悔しいとか、悲しいとかそういう感情ではなく。
『私最悪だ。彼はあの時苦しんでいたのに、それに気づけなかった自分に腹が立って仕方ない…』
桔「……」
『あの時、別れを告げられた時、彼何か私に伝えようとしていたんです。でも私は聞こうとしなかった…勝手に自分で理由をでっち上げて。勝手に自己解決して。何…やっているんでしょうね。』
桔梗さんは私の隣に座ると、優しく手を握ってくれた。
桔「そんなに自分を責めないで。Aは香坂の件を知らなかったのよ？あなたがそこまで気に病む必要はない。」
『……』
桔「志摩はきっと、Aを守れる自信がなくなったんじゃないかな…ま、女のこと舐めすぎって一発ガツンと言ってやりたいけど？」
『…ふふ。そうですね。私のこと、舐めてますね？』
話をしなくちゃ、一未と。
別に一未とどうにかして戻りたいとかそういうことじゃなく。
ちゃんと話せばきっと…今度こそ。
この気持ちに終止符を打てる気がするんだ。
――――――
――――
分駐所に戻るとそこには志摩さんしかいなくて。
藍さんと佐々木くんはもう帰宅したようだった。
志「あ、お疲れ。」
『お疲れ様です。』
もしかして…これはチャンス？
いや、でもまだ気持ちの整理が…
なんてことを考えながら自分のデスクに戻ると、突然志摩さんに腕を掴まれ、そして顔をグイっと近づけられる。
『へぁっ！？』
志「オイ…お前なんで目が赤いんだよ。」
『あ……』
やらかした…
今さっきまで馬鹿みたいに泣いていたくせに。なんの対策もしないで戻ってきてしまった。
志「誰に泣かされた。言え。」
いやあんたですけど！？
なんて言えるわけ…
『……』
いや…逃げちゃ、ダメだ。
志「聞い…」
『一未。』
志「……え？」
『今日、これから時間ある？』
志「まぁ…家帰って寝るだけ、だし…」
突然名前で呼んだからか、少し動揺しているように見える志摩さん。
『話しようか。私と。二人で。』
私はまっすぐ彼の目を見て、そう言った。
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ハノン(プロフ) - はじめまして！とっても素敵な作品ですね！404とその仲間たち()とキャッキャウフフでとっても好きです！投稿頑張ってください！応援してます！ (7月15日 8時) (
レス) id: 88afc3cfcb (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - ななせさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです…！放送から一年経ってもまだまだ自分と同じファンの方がいてこちらも嬉しくなりました♪とても楽しく書かせて頂いてるので今くらいのペースで更新していければと思っています。これからもよろしくお願いします♪ (2021年8月22日 10時) (レス) id: d7545da616 (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - はじめまして！とても楽しくて読みやすいお話で、いつも更新楽しみにしています！放送から1年経っても404とキャッキャウフフできるなんて…！これからもご自身のペースで、無理なく更新していただけたら嬉しいです♪ (2021年8月21日 23時) (レス) id: d2aff83b67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 琴さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて凄く嬉しいですー！リアルが忙しくなったら約束はできませんが、なるべく間開けないように更新頑張りますね。とても励みになります♪ (2021年8月17日 7時) (レス) id: d7545da616 (このIDを非表示/違反報告)
琴(プロフ) - 初コメ失礼します。この作品を毎日楽しみに仕事を頑張っています！すっごく大好きな作品です！これからも体調に気を付けて投稿頑張って下さい、これからも楽しみにしています！ (2021年8月16日 18時) (レス) id: acd88fef7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2021年8月8日 21時
