背伸び【YG】 ページ31
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仕事以外でこんなに必死に走り回るのは
果たしていつぶりだろうか…
スタッフでも練習生でも
すれ違う人全員に心当たりを聞くもいまだに居場所がつかめない
一緒に探しているテヒョンからの連絡もない
「くそっ」
進む時間と比例するかのように
不安も大きくなってくる
――――――――
――――――――――
気づいたときには、人気のない事務所の地下まで来ていた
一度、自分自身を落ち着けようと
立ち止まり深く息を吸う
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「あ…」
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俺の荒い息も、慌ただしい足音も消えた廊下の奥
非常階段の扉の向こうから聞こえるかすかな話し声
「やっと見つけた」
再び走り出し
汗ばむ手でドアノブをひねり扉を開ける
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T「だったら…
消えて！！」
上の階から聞こえた声に
一段ずつ階段を上がっている余裕なんてない
もうとっくに疲れ切ったはずの足は
強く地面を蹴り、駆け上がる
W「オンニっ！！」
目に映るのは、空を切った二つの手と
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「Aっ！！」
.
T「え、なんで…」
『……』
俺の上に落ちてきたAがゆっくり目を開ける
『私、どこも痛くない…』
「…そう、よかったね」
なんともそっけない返事
一番安心しているのは俺なのに、いざこいつに会ってみるとこれだ
『ユンギさん？！
ご、ごめんなさい！怪我してませんか？！痛いところありませんか？！
どうしよう…』
俺の怪我をよっぽど心配しているのか目に涙をためながら慌ててる
自分が突き落とされたというのに、どこまでも呑気なやつ
「とりあえず、降りなよ」
『え、あ！そうですよねっ
すみません…』
顔を真っ赤にしてサッと身を引くこいつを見て
ああ、ジョングク達と、もっと鍛えておけばよかった
そういう風に思った
こういう時ほかの男なら、軽く両手で抱きかかえるように助けるんだろうけど
身体を滑り込ませるのが限界だった俺は
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「別に、Aひとりくらい余裕
怪我もないし、どこも痛くない」
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本当は痛む背中も、全く力の入らない足もなかったことにして
精一杯カッコつけた
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マウム(プロフ) - みーさん» お返事が遅くなり申し訳ございません。コメントありがとうございます！大変嬉しく励みになります！ユンギさんがお好きな方に大好きと言っていただけて感無量です！とても安心しました＾＾この後もユンギさんとあたたかく見守っていただけると幸いです！ (2020年5月16日 15時) (
レス) id: 3dd42fe154 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - うち間違えしました、すみません。いつも楽しみにしてます。でした。 (2020年5月12日 20時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - この作品大好きです、更新いつも楽し間にしてます！ユンギペンなので嬉しいです！ (2020年5月12日 20時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マウム | 作成日時：2020年5月4日 23時
