著作権、俺にあり。【完結】

居場所は ページ25

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作「これはこれで、一つの音楽であって、否定することはないよ


君が‶書きたくて書いた″のならね」








『わ、私は…』








グッと握った両手に力が入る








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『ある人の作り出す音、綴る詩、音楽と向き合う姿勢が大好きで









その人のまとう空気がとっても心地よくて








隣にいるとどうしようもなく書きたくなるんです』






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できることなら、ずっとそばに居たい







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『でも、もう…』








作「君は、自分が書きたいものを書ける場所がどこなのかはっきりわかっているじゃないか

だったら、帰るほかないんじゃないかな？君はまだまだ若い、何をするにも遅いなんてことは無い」









‶遅くない″









その言葉が隙間の空いた心にストンと落ちてきた









まだ、間に合う









私は、私が帰りたい場所に







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『あの、





帰ります…！』









作「お、晴れたね」




『はい！』




作「パンPDには私から連絡しておくよ」




『ありがとうございます！』









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私の背中を押してくださった人生と音楽の大先輩に








たくさんの感謝を込めて








『お世話になりました』と深くお辞儀をする








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そんな私に「君の将来作る曲が楽しみだな」と優しく微笑んでくれた





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