著作権、俺にあり。【完結】

後悔【YG】 ページ21

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何時間も机に向かった









なのに、一音、一言たりとも出てくることはない









気晴らしにもならないが、いったん机から目を離し部屋に視線を配る









前までは、ここに溶け込んでいて気にならなかったものが




ものすごく特別に思えて見える







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このパソコンはいつの間にかカラフルな付箋で埋め尽くされあいつ専用に








この毛布はあいつがこの部屋で寝るたびに俺が掛けた








この椅子は回るから、回転させればそっけない俺といつでも向き合えるからお気に入りだって








この扉から毎日毎日俺の名前を叫びながら入ってきた







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「未練がましい元カレみたいで鳥肌…」









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考えるのはあいつの事ばかりなのに






怖くて自分から会いに行くことはできない






どこまでも小心者で情けない









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「酒、買いに行こう…」



普段はあまり飲まない酒に頼ろうと作業室を出る







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W「あ！やっと出てきてくれた！」









扉を開けた瞬間声をかけてきたのはあいつの知り合い









「え、なに、待ってたの？」



W「やっぱり、Aオンニのこと、お話させてほしくて…

だめでしょうか？」







恐る恐る聞いてくる









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「…聞く」






W「よ、よかった！」







聞いてどうなるか、どうするかは今はまだわからない




けど







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知りたい、何があったのか









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知りたい、あいつのことをもっと









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これ以上、後悔なんてしないように




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