やくそく ページ15
(次の日)
『あの、何か御用でしょうか…？』
もちろん、御用なのは分かってる
人気のない倉庫に呼び出され
私を見下ろす女の子たちに囲まれているのだから
T「あのさぁ、今日ユンギ先輩とレコーディングなんでしょう？」
真ん中に立つ女の子が口を開く
『はい、あと三十分なんです、行かなきゃ…』
そういって、すり抜けようとしたが
もちろん通してくれるはずもなく
押し倒され後ろの棚に背中を強打する
『いっ…』
T「行かせるわけないでしょ、目障りな虫さん」
チェウォンの言うとおりだ！と同意する女の子たち
『こればっかりは譲れません』
私の言葉に女の子たちは形相を変える
T「譲れないって、ユンギ先輩もテヒョン先輩もあなたのものじゃないんだけど。ちょっと作曲ができるから何？ほんと馴れ馴れしくて鬱陶しい。」
確かに、私、ユンギさんにまとわりつきすぎたかも
迷惑だったかな
少し自覚ある
でも、純粋にユンギさんと語る音楽が大好きで
憧れの人と作った曲が大好きで
誰に何と言われようと
『それでも行きます！！』
倉庫を飛び出そうとした私に
T「ウォニョンがどうなってもいいのね？」
不敵な笑みを浮かべるチェウォンさん
『ウォニョンちゃんに何かしたのっ？！』
昨日の彼女の泣きそうな顔が思い浮かぶ
T「まだなにもしてないわ、‶まだ″ね。」
その言葉に安心すると同時に
私は無力な自分を自覚した
『…行かない、だから彼女には何もしないで』
さっきまでの意思は一瞬で恐怖へと変わり
私のせいで二度もウォニョンちゃんを
傷つけることになると思うと体に力なんて入らない
T「最初からそうしておけばいいものを
見張ってるから下手に動こうなんて考えないことね」
そう言い残して、女の子たちは倉庫から出ていった。
.
『ごめんなさい、ユンギさん…』
我が子のように育てた曲にさらなる命を吹きかける
その役目を私にくれたのに
誰よりも音楽を愛している人が
役目を放棄した私を許してくれるとは到底思えなくて
もう口もきいてもらえない
あの作業部屋にももういけない
近くで彼の作りだす音を言葉を感じることはできない
そう考えると
涙が溢れ出すのはたやすくて
.
暗くほこり臭い倉庫に情けない姿を隠してもらった。
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マウム(プロフ) - みーさん» お返事が遅くなり申し訳ございません。コメントありがとうございます！大変嬉しく励みになります！ユンギさんがお好きな方に大好きと言っていただけて感無量です！とても安心しました＾＾この後もユンギさんとあたたかく見守っていただけると幸いです！ (2020年5月16日 15時) (
レス) id: 3dd42fe154 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - うち間違えしました、すみません。いつも楽しみにしてます。でした。 (2020年5月12日 20時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - この作品大好きです、更新いつも楽し間にしてます！ユンギペンなので嬉しいです！ (2020年5月12日 20時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マウム | 作成日時：2020年5月4日 23時
