約束 ページ14
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W「オンニ!お待たせしました〜」
『ウォニョンちゃん!来てくれてありがとう』
W「オンニからご飯誘ってくれたんだもん、来ないわけないよね?」
相変わらず子犬みたいで可愛い女の子
そんな子に今から約束を守れないことを伝えなければならない
W「ねえAオンニ、ちょっと痩せた?」
『そうかな?作曲に没頭しすぎてたまにご飯食べ損ねてたからかも』
W「笑い事じゃないです!ちゃんと食べなきゃだめ!
はい、ウォニョンのおかず一つ上げる!」
『オンニはそんなあなたが大好きだよ…』
「んっ」と満足そうにキラキラの笑顔を向けてくれるから
なかなか本題に入れない
『あ、ユンギさんはちゃんとご飯食べたかな?あの人も音楽の虫だから』
W「オンニ、ユンギ先輩とかテヒョン先輩とか
仲良しだよね…」
『うん、お世話になってる』
ちょっとだけウォニョンちゃんの顔が曇ったような気がした
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お皿の上のおかずも残り少なくなり
そろそろ言わなきゃと腹をくくる
『あのねウォニョンちゃん』
W「なあに?オンニ」
大きな目をぱちくりさせて私を見つめる
ふぅ…と心をなだめてから
『大事な約束、守れないんだ…』
告げる
W「え?」
『私が提供する最初の曲は
ウォニョンちゃんにって言ってたのに、本当にごめんね』
W「なんで…?」
私を見つめたままの大きな目に涙が浮かんでいく
『ユンギさんと一緒に作ってた曲が完成したの
だけどね、その曲は私が歌いたいんだ』
ウォニョンちゃんの頬がみるみるうちに赤く染まっていく
W「ずっとずっとオンニの曲にふさわしくなろうって一生懸命レッスンもしたんだよ?!口を開けば音楽音楽ユンギ先輩って!約束、したのに!仲良くしてるのもズルい!Aオンニなんて…大っ嫌い!!」
一息でそう言い放ったウォニョンちゃんは
バンッと席を立ち走って食堂を出ていく
『待って!!』
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そう追いかけようとしたけど
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今私にできることは、ただごめんねと謝ることだけ
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あの曲をウォニョンちゃんに譲れるわけでもないのに
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こんな私に彼女を追う資格はない
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そんな気がして
私はその場に立ち尽くすことしかできなかった
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マウム(プロフ) - みーさん» お返事が遅くなり申し訳ございません。コメントありがとうございます!大変嬉しく励みになります!ユンギさんがお好きな方に大好きと言っていただけて感無量です!とても安心しました^^この後もユンギさんとあたたかく見守っていただけると幸いです! (2020年5月16日 15時) (レス) id: 3dd42fe154 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - うち間違えしました、すみません。いつも楽しみにしてます。でした。 (2020年5月12日 20時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - この作品大好きです、更新いつも楽し間にしてます!ユンギペンなので嬉しいです! (2020年5月12日 20時) (レス) id: be93945979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マウム | 作成日時:2020年5月4日 23時