195.愛 ページ48
「A」と、隣の杏寿郎さんが私の名前を呼ぶ。
「今年も三人で花火を見られて嬉しく思う！」
「私もですよ、杏寿郎さん」
そっと寄り添うように彼の腕にしがみつく。
見上げる大きな花火はやっぱり記憶の中のそれよりも大きくて綺麗だ。
「A！」
名前を呼ばれて彼の方に振り向くと真っ直ぐ私を見ていた。
「なんですか？杏寿郎さん」
「俺は君をAを誰よりも愛している！」
「っ！！」
急な愛の言葉に顔から火が出そうなほど熱くなる。
花火の音で回りには聞こえていないだろうけれど、それでも大きな声で告げられたその言葉は嬉しくもあり、恥ずかしくもあった。
「なっ！こ、こんなところで急にどうしたんです？」
「いや、最近言っていないと思ってな！言いたくなった！ただそれだけだ！！」
そう言うと満足そうにまた花火を見上げる彼。
確かに言われてみれば「愛している」だなんて、久しぶりに言われた。
思えば、いつもは私に抱きついて眠りにつくときや身体を重ねた時に囁いてくれるのだ。
恥ずかしくて私はあまり言わないけれど、こんなに面と向かって真剣に言われるのは、もしかすると初めてかもしれない。
そう言えば、彼と出会った頃は恥ずかしげもなく、好意を伝えてくれていた事を思い出す。
あの時は戸惑ったけれど、後々思い返すと真っ直ぐに気持ちを伝えてくれる度に嬉しくて、私は知らずしらずの内に彼に惹かれていたのだ。
言葉は不思議ね。
お互いが想い合っていると分かりきっている今でも、その一言でとても嬉しくなるのだから。
「杏寿郎さん…！」
私は思いきって声をかける。
「ん？」と首をこちらに向けた彼と目が合った。
「私も、杏寿郎さんの事、誰よりも愛しています………よ」
少し冷めていた顔の熱が上がっていくのが分かって、彼の腕にしがみついたまま俯く。
「かーしゃま？どうしたの？」と聞いてくる杏に「ううん、何でもないよ」と返す。
「Aから言ってもらえるとは！それにAの恥ずかしがる姿も久しぶりに見た気がする！」
そんな言葉にそっと顔をあげると、杏寿郎さんが愛おしそうな目で私を見ていた。
そのままちゅっと頬に口付けられる。
「……続きは帰ってからだ！！」
最後に耳元で そんな言葉が付け足されて、私の顔が更に赤くなったことは言うまでもない。
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義勇と杏寿郎推し - 杏大丈夫か？心配だ！まさか杏鬼に襲われたのか？杏〜〜〜〜！ (2021年5月3日 10時) (
レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - 鮭大根食べたい･････。ムフフしたい･････。ないからさつまいもで我慢した！わっしょい！ (2021年4月8日 17時) (レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» こんばんは(^^)なるほど、今度はアオイちゃんですかね。 (2021年4月7日 20時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - あら！正解です！簡単でしたね！ 月のものが来てなかったらもしかしたら･････妊婦しているのかもしれないので蝶屋敷に来てくださいね！誰だしょう？しのぶさんじゃありません！蝶屋敷の誰です！答えはコメントで！ (2021年4月7日 9時) (レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» こんばんは(^^)ふむふむ。しのぶさん、ですかね？ (2021年4月6日 18時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2021年3月14日 8時
