174.名付け ページ27
肌寒い午前中。
とろんと眠そうな娘の表情を目にして乳をやり終えると、小さな体を縦に抱き直して、とんとんと背中を優しく叩く。
暫くして首元を支えながらゆっくり布団に寝かせた。
すーすーと規則正しい寝息を確認して、ほっと息を付くと気が抜けた私もごろんと隣に寝転ぶ。
子育てがこんなに大変だとは………
可愛い我が子の為なら頑張れるけれど、睡魔にだけは敵わない。
母や静子さんもこんな感じだったのかしら……？
ぼんやりそんな事を考えながらうとうとし始めた頃、居間から何やら言い争う声が聞こえ始めた。
杏寿郎さんとお義父さんの声だ。
娘が産まれて既に５日経つけれど、まだ名付けで揉めているらしい。
それでも今の私は睡魔の方が勝っているので、意識はどんどん遠くなっていく。
ところが、ガシャンと何時かのごとく何かが割れる大きな音がした。
驚いてビクッと肩が揺れる。
「ふぇ…」と小さく声をあげた娘が「ぎゃぁぁぁっ」と鳴き始めた。
「あぁ………」
嘘…
嘘と言って……
今さっき、やっと眠った所なのに！
「ごめんね、びっくりしたね」
娘をゆっくり抱き上げて落ち着いてくれるのを待つ。
その間もまだ言い合っている声がして、私はそのまま部屋を出ると居間へと歩いていく。
「お二人とも！何時まで揉めていらっしゃるんですか！」
襖をあけて開口一番にそう口にすると二人が私を見た。
千寿郎くんは買い出しに出掛けていて、いないようだ。
「まだ名が決まっていないと言うから、早く決めるように言っていたところだ！」
「父上、子の人生に関わる事です。直ぐには決められない！」
「だから！ぐずぐずしてると俺が決めると言っているんだ！」
だんっと机を叩いたお義父さん。
また言い争いが始まりそうな雰囲気にため息が出る。
お義父さんは後継ぎを期待して、産まれてくる前から男の子の名前をこっそり考えていたことは知っていた。
杏寿郎さんも考えてはいてくれていたものの、どうしても男の子寄りの名前ばかりになってしまうようで……
書き損じた紙が部屋に大量に転がっていたのを私は知っている。
任務もあるから時間がない中で頑張ってくれているのは知っているけれど、これ以上待つと本当にお義父さんが決めてしまいそうだ。
「もうっ、それ以上言い争うなら私が決めます！」
少し声を張り上げると、驚いたように彼らが目を見開いて私を見た。
「この子の名前は
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義勇と杏寿郎推し - 杏大丈夫か？心配だ！まさか杏鬼に襲われたのか？杏〜〜〜〜！ (2021年5月3日 10時) (
レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - 鮭大根食べたい･････。ムフフしたい･････。ないからさつまいもで我慢した！わっしょい！ (2021年4月8日 17時) (レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» こんばんは(^^)なるほど、今度はアオイちゃんですかね。 (2021年4月7日 20時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - あら！正解です！簡単でしたね！ 月のものが来てなかったらもしかしたら･････妊婦しているのかもしれないので蝶屋敷に来てくださいね！誰だしょう？しのぶさんじゃありません！蝶屋敷の誰です！答えはコメントで！ (2021年4月7日 9時) (レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» こんばんは(^^)ふむふむ。しのぶさん、ですかね？ (2021年4月6日 18時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2021年3月14日 8時
