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165.光るもの ページ18

ぎゅっと体が締め付けられる感覚がして目が覚める。

いつの間にか朝になっていて、窓から光が差し込んでいた。

ふと身動きを取ろうとすれば、気持ち良さそうな顔で眠っている杏寿郎さんにしっかりと抱き締められていた。

この人は私を抱き締めながら寝るのが好きなようだ。

それでも少し加減してくれないかしら?
苦しいのだけど………

なんて思いながらぼんやり見慣れない天井を見上げる。


身動きが取れないのは困るけれど、鬼殺隊として夜に活動する杏寿郎さんとこうやって一緒に過ごせる時間は多くない。

抱き締められている彼の腕に触れる。

私は彼の鍛え上げられたこの腕に何度も助けられたのね。

愛しさが込み上げてきて、彼の寝顔を見た。

やっぱりまだ気持ち良さそうに眠っている。
普段は凛々しい顔なのに、寝顔はいつ見ても可愛らしい。

ふふっと思わず笑みが溢れる。


そっと左手を伸ばして愛しい人の頬に触れて撫でてみる。


「あら………?」

けれど、自身の薬指にキラリと光るものを見つけて動きを止めた。


これって………


そっと触れると、小さくて綺麗でしっかりとした固さの“それ”。


「えっ?…………ええっ!?」


もしかして?という期待からなのか、どきどきと胸の鼓動が早くなる。


以前、杏寿郎さんと実家に帰った日の事を思い出す。


私が静子さんの指に嵌められた銀色に輝く結婚指輪を見て「いいなぁ、凄く綺麗」と呟いたときのことだ。

私の隣で杏寿郎さんは不思議そうにしていたから、あの時までは指輪の事を知らなかったはずなのだ。


いつの間に?

まさか、短期間でこれを?

私にぴったりだけれど、指の大きさを計った覚えはないのに、どうしたのかしら?


それにしても彼は私が眠っている間にこれを付けてくれたの?


頭の中に様々な考えや憶測が浮かんでは通りすぎていく。


「きょっ、杏寿郎さんっ!!」


私を抱き締めたままの彼を揺する。

と、直ぐにその目がぱちっと開かれた。


「む。」と声を上げる彼。

今日は狸寝入りではなかったようで、まだ目元は少し眠そうにしている。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:アニメ
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義勇と杏寿郎推し - 杏大丈夫か?心配だ!まさか杏鬼に襲われたのか?杏〜〜〜〜! (2021年5月3日 10時) (レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - 鮭大根食べたい・・・・・。ムフフしたい・・・・・。ないからさつまいもで我慢した!わっしょい! (2021年4月8日 17時) (レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» こんばんは(^^)なるほど、今度はアオイちゃんですかね。 (2021年4月7日 20時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - あら!正解です!簡単でしたね! 月のものが来てなかったらもしかしたら・・・・・妊婦しているのかもしれないので蝶屋敷に来てくださいね!誰だしょう?しのぶさんじゃありません!蝶屋敷の誰です!答えはコメントで! (2021年4月7日 9時) (レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» こんばんは(^^)ふむふむ。しのぶさん、ですかね? (2021年4月6日 18時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月見 | 作成日時:2021年3月14日 8時

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