164.夜 ページ17
食事が終わって暫く経った頃、そろそろ寝ようということになり、用意されていた隣の部屋を開けて布団に入った。
夫婦になってからは杏寿郎さんの隣で眠っているけれど、いつもと違う環境だからなのか何だか落ち着かない。
ごろんと寝返りを打つと、暗がりの中、隣の杏寿郎さんと目があった。
「眠れないか？」と聞かれて「えぇ」と頷くと「俺もだ」と返事が返ってくる。
「一緒ですね」なんてくすくす笑えば「A」と名前を呼ばれて、私の掛け布団を捲った杏寿郎さんにぐいっと引き寄せられる。
そのまま杏寿郎さんの腕の中に収まると、ぎゅっと抱き枕のように抱き締められて身動きが取れなくなった。
「杏寿郎さん、…これでは余計に眠れませんよ？」
彼の耳元で小さく言えば、「ん」と小さな返事が返ってくる。
彼の腕の中、杏寿郎さんの温かな体温と匂いに包まれていると、何だか落ち着いた。
眠れないと思っていたけれど、心地よくてうとうとし始めた時、少しだけ体を離してきた杏寿郎さんがそっと頬に口付けてきた。
暫くすると、それが唇に移動する。
「…んっ………」
最初は触れるだけだったけれど、徐々に角度を変えて私を何度も求めてくる。
せっかくうとうとし始めていたけれど、何だか別の意味で眠れなくなりそうな予感に、そっと彼の胸を押し返す。
「眠るんじゃ、なかったんですか？」
頬に熱を感じながら問いかける。
「Aに触れたい。駄目か？」
そんな事を聞かれて余計に頬が熱くなった。
ちゅっと額から瞼、頬へと口付けが降りてくる。
「っ、………少しだけ、ですよ……」
呟けば、それを合図にまた唇に口付けられる。
ちゅっと音を立てて何度も吸い付いてくる彼に、答えようと必死になる。
「……ぁっ………んっ………」
けれど、だんだんと息が苦しくなって何も考えられなくなれば、私は彼にされるがままだ。
暫くして、唇を離した彼が私を見る。
今のうちに。と息を整えていると愛おしそうにすっと目を細めて微笑む。
「少しだけ………と言うのは、守れそうにないな」
そう聞こえてきたと同時に、しゅるっと音がして帯が緩む感覚に身を固くする。
「っ！」
夫婦になってから既に何度か体を重ねているけれど、慣れなくてまだまだ恥ずかしい。
更に熱くなる頬を感じながら「うぅっ……」と羞恥に堪えていると「愛らしいな」なんて耳元で囁かれて、また唇を塞がれる。
長い夜は始まったばかりだった。
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義勇と杏寿郎推し - 杏大丈夫か？心配だ！まさか杏鬼に襲われたのか？杏〜〜〜〜！ (2021年5月3日 10時) (
レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - 鮭大根食べたい･････。ムフフしたい･････。ないからさつまいもで我慢した！わっしょい！ (2021年4月8日 17時) (レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» こんばんは(^^)なるほど、今度はアオイちゃんですかね。 (2021年4月7日 20時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
義勇と杏寿郎推し - あら！正解です！簡単でしたね！ 月のものが来てなかったらもしかしたら･････妊婦しているのかもしれないので蝶屋敷に来てくださいね！誰だしょう？しのぶさんじゃありません！蝶屋敷の誰です！答えはコメントで！ (2021年4月7日 9時) (レス) id: 4609b567d2 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - 義勇と杏寿郎推しさん» こんばんは(^^)ふむふむ。しのぶさん、ですかね？ (2021年4月6日 18時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月見 | 作成日時：2021年3月14日 8時
