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135.帰還 ページ37

二日後。

蜜璃ちゃんの事が気になって仕方がない私たちは朝からそわそわしていた。

杏寿郎さんも「帰ってきたら直ぐに知らせてくれ」と頼んで鴉を飛ばす。


昨日の内に買い出しを済ませてあるので、彼女が帰ってきたら美味しいものを沢山作る準備は出来ていた。

怪我をしていることも想定して、救急箱の中身も豊富にしてあるし、いざと言うときはお医者さんを呼ぶつもりだ。


お義父さんも今日は落ち着かないのか、珍しく布団から出て自室から庭を眺めるように縁側に腰かけている。


そうして朝餉を食べ終えた頃、杏寿郎さんの鴉が戻ってきた。

杏寿郎さんと千寿郎くんと共に急いで玄関を出て門の前に出る。

通りの少し先に、見覚えのある髪色が見えていた。

とぼとぼと歩いてくるその人がこちらに気付いて一瞬立ち止まる。

と、ふらふらになりながら駆け寄ってきた。


それを見て私たちも自然と歩み寄る。


「うわあああああぁぁぁっ!!」

と泣き叫びながら、走ってきた彼女を三人で受け止めた。


「生きてるよぉぉぉ!生きて帰って来れたよぉぉぉ!!!」

顔をぐしゃぐしゃにして泣く蜜璃ちゃんをみんなで抱き締める。


「蜜璃ちゃんお帰りなさい!」

「よく頑張ったな!」

「ご無事で何よりです」


私たちがかけた言葉に彼女は泣きながら頷いてくれた。


*****


泣き叫んでいた蜜璃ちゃんが落ち着いたと思った頃、あまりに静かなので顔を覗き込むとすやすやと眠っていた。

杏寿郎さんがおんぶして彼女を部屋まで運ぶと布団に寝かせる。


「よっぽど疲れていたんですね」

「みたいだな!」

彼女はやはり怪我をしているようで、所々に包帯を巻いているし、全身かすり傷だらけだった。

とりあえず体を拭いて、それから傷口を消毒しなくてはと考えて、千寿郎くんにお湯を用意してもらう。

幸い大きな怪我は無さそうだったので、ひとまずお医者さんは呼ばずに対応することにした。


「あとは私に任せて下さい」

二人にそう告げて私は彼女の手当てを行った。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:アニメ
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月見(プロフ) - 莉子さん» 可愛らしく書けていてよかったです!作者も早く二人には祝言あげて欲しくてうずうずしています!でもきっとあともう少しです(^^) (2021年3月10日 21時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 夢主ちゃん可愛いですね( ´ ▽ ` )早く祝言あげて欲しいですね。。。 (2021年3月10日 20時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - 莉子さん» ありがとうございます!夢主ちゃんには甘い煉獄さんを書いてみたら、自然と優しくなりました(*^^*) (2021年3月1日 12時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - 煉獄さん優しい。。( ; ; )月見様の煉獄さん大好きです。 (2021年3月1日 12時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - 莉子さん» コメントありがとうございます!プロポーズのシーンは悩みながら書いたので、そう言って貰えて嬉しいです!夢主ちゃん、少しずつ成長してます(^^) (2021年2月26日 12時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月見 | 作成日時:2021年2月4日 23時

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