この世界は不条理で。49 ページ3
ヘッドフォン越しに、何故か重い音と共に呻き声が聴覚を刺激した
つけていたヘッドフォンを取り、自室を見渡すとさっきいたはずの弔がそこにはいなかった
…………何か、胸騒ぎがする
椅子を乱暴にしまい込み、自室から出て目の前に広がった光景に目を閉じた
肩から、腕から血を出している弔と黒霧…
血の付いた刃物を持っている知らない人……
『何か』が沸き上がり、無意識に足が動いた
胸倉を掴み、言った
A「＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿お前、殺すぞ」
そいつは驚き、咄嗟に刃物で切り付けようとしてきた
でも、僕はそれを簡単に回避した
？「お前、何者だ」
A「………黒霧、コイツ早く帰せ
なんか、知らないけどクッソ腹立つ
てか、なんで何も言ってくれない訳」
黒霧「…、それは＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」
「私の指示だよ、A」
テレビから発せられた声
思わず、睨みつけた
「…まあ、そう睨まないでくれ
今、Aは大変な時期だろ？
だから、今回に関しては二人には黙っててもらって＿＿＿＿＿＿＿＿」
A「＿＿＿＿＿＿＿＿＿誰が、一言でも『大変だ』なんて言った？」
？「お前も、ソイツと同じ人種だ…」
視線を向けた先は、弔の方…
弔と同じ人種…？
そりゃそうじゃん
人間で、敵なんだから
「A、挨拶をしなさい
挨拶で人は見られる」
A「敵だもん、関係ないじゃん…」
ため息を吐いた
A「まあ、どうせこれでお別れな訳だし…
名乗ってあげなくもないけどね」
？「………何を言っている」
A「残念だけど、僕の予測って結構当たるんだよね
…あぁ、自己紹介だったね
A
敵連合の一人だよ」
テーブルの端に置いてある救急箱に手を伸ばす
A「僕の仕事は、作戦を考えてその場に応じて最適解を導き出すこと
…いわゆる、作戦参謀だね
だからって、舐めてると……
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿喉笛、噛み千切るよ」
？「…お前が、俺の胸倉を掴んだ時から警戒を怠ったつもりはない」
A「それは、どうも」
黒霧に向かって、手で来るようにジェスチャーをする
黒霧は不思議そうに近付いてきて、目の前で止まった
テーブルの上に座り、服の裾をを引っ張る
黒霧「ちょっ、A…！」
A「今回は、しょうがないから許してあげる
…でも、次
仲間に手を出してみろ、炭にしてやるから」
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ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - ステイン様の小説も書いて欲しいです (2018年8月19日 19時) (
レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
松城美樹＠ねむちん(プロフ) - 漬け抹茶さん» コメントありがとうございます!少し読みやすさなど気にしていたので、意見が聞けて嬉しかったです。これからも、この小説をよろしくお願いします!!! (2018年8月13日 21時) (レス) id: a7834a998d (このIDを非表示/違反報告)
漬け抹茶(プロフ) - すごく面白くて読みやすいです！更新楽しみにしてます！ (2018年8月13日 19時) (レス) id: 64a5f6a1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：松城美樹 | 作者ホームページ：https://twitter.com/matsushiro_m
作成日時：2018年8月4日 22時
