この世界は不条理で。66 ページ20
弔「起きろ、A」
A「んにゅ………」
俺の胸にグリグリと頭を擦り付けるAの姿に
『このまま寝させてあげてもいいのか』
とも思ったが、そうなると俺まで巻き添いになる
…こいつは、いつもだが些細な音や気配で起きる
誰かが近寄れば起きるし、俺が離れれば起きる
……きっと不機嫌になるに違いない
A「なに、かんがえてんの？」
スローな喋り方で、若干上目遣いだってこと
此奴は、わかってんのか？
弔「一々、可愛い仕草するな…
わかってて、やってんのか？」
A「…弔だからやってるぅ」
弔「…………」
…無駄に頭が冴えてきた
少しは寝惚けてやってるに違いない
弔「時間だ、起きろ」
A「やだ、まだ5時…」
弔「駄々こねるな」
A「弔ともうちょっと寝たいの…
だめ……？」
弔「ダメだ」
目の前の誘惑に負けそうになる
強く言うと、Aは握ってた俺の洋服の裾を離し
『もぅ、いい…』
としょげた気がした次の瞬間……
柔らかい唇が重なった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
A「ふん、ざまぁみろ」
ベッドから立ち上がり、クローゼットを開ける
適当に私服を取り出し、鍵を開けてドアノブに手をかけた
弔「やり逃げかよ」
弔の影に隠され、思わずドアノブから手が離れた
勢いよく手首を掴まれ、気付いた時にはもう…
＿＿＿＿＿＿遅かった
目の前には弔の顔があって、
離れようとするも手で押さえられてて離れられない
苦しくなって、胸板を叩くと離してくれたと思いきや
鼻で笑われた
弔「ざまぁみろ」
A「…〜ｯ！！！
弔の馬鹿ｯ！！！！！」
ドアを開けて、脱衣所に向かう途中
トガちゃんが『大丈夫ですか？』という声が聞こえたけど
それどころじゃなかった……
なんだよ、この負けず嫌い…！！！！
やり返ししてんじゃねぇよ……！
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ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - ステイン様の小説も書いて欲しいです (2018年8月19日 19時) (
レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
松城美樹＠ねむちん(プロフ) - 漬け抹茶さん» コメントありがとうございます!少し読みやすさなど気にしていたので、意見が聞けて嬉しかったです。これからも、この小説をよろしくお願いします!!! (2018年8月13日 21時) (レス) id: a7834a998d (このIDを非表示/違反報告)
漬け抹茶(プロフ) - すごく面白くて読みやすいです！更新楽しみにしてます！ (2018年8月13日 19時) (レス) id: 64a5f6a1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：松城美樹 | 作者ホームページ：https://twitter.com/matsushiro_m
作成日時：2018年8月4日 22時
