大切な君を。3 ページ5
………………
相澤「避けろ、レフ!!!」
前衛にいる消太の腕をナイフで掠め、こちらへと向かって来る
勿論、回避しつつ足をかけ護身術を施す
ナイフは容疑者の手から離れ、音を立てて地面へと落ちていった
A「イレイザー、捕縛よろしく」
捕縛武器を持っている消太に捕縛をしてもらおうとしたその時だった
容疑者が私の護身術をいとも簡単に抜け出し、その行動を予測していなかった私たちは何もできない
消太に向かっていく容疑者との一騎打ち
相澤「プロヒーローを舐めるな」
突っ込んできた容疑者に捕縛武器を巻き付ける
……嗚呼、カッコいいな
いつもだけど
相澤「大丈夫か」
A「全然平気
警察に連絡するね」
警察に連絡すると『すぐに来る』と言われた
A「『すぐに来る』って」
相澤「おう」
「お前らは、大事な人がいるのか…」
今にも消え入りそうなか細い声が聞こえた
A「…何で？」
「お前等には、決してわからない…
わかったフリをしやがって」
話が全く通じない
……不便極まりないぁ
大事な人はこの世で生徒と友達…
そして、消太だけだ
祖父母は物心つく前からいなかったし、
両親は高校生の時に不慮の事故でこの世から居なくなった
私は一人っ子だったから、行く宛てもなかったけど…
親戚とかが葬式の時に、家に結構なお金があることを知って
『家に来ないか』
と言ってきたのは、今でも鮮明に覚えている
それを断っても、ずっと訪ねてきたものだ
……まあ、消太が助けてくれたのだけど
幼馴染みだった、その頃までは
まだ『支えるためだけのジョークなんじゃないか』って、正直言っちゃえば思っている
あの頃の私は、独りになったことに怯え苦しんでいた
『幼馴染みだから』
今だからこそ、冷静に分析をすることができる
消太は本当に私なんかでよかったのか、と
相澤「おい、レフ
大丈夫か？」
A「…うん、大丈夫だよ」
何も考えてないフリをするの
多分、夫婦になってからの最初で最後の大きな嘘なんじゃないかな
ゴメンね、消太
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿この思いに対して知らないフリをさせて
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 72人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ヒロアカ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
悠(プロフ) - やばい、ここまで見ただけで面白い！更新待ってます！頑張って下さい(*^^)v (2018年5月31日 7時) (
レス) id: 15e863391d (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の後輩 - ┗( ・∀・ ≡ ・∀・)┛ (2018年5月30日 20時) (レス) id: 3c10d8812c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：松城美樹 | 作者ホームページ：https://twitter.com/matsushiro_m
作成日時：2018年5月30日 1時
