大切な君を。20 ページ22
目の前に現れた川は、静かに流れている
終わりの見えない川
そこに、足を一歩踏み入れた
荒れることなく、静かに流れ続けていた
………ここに久しぶりに来た気がする
一歩、また一歩と進むにつれ、
どんどんと深くなるばかり
＿＿＿＿＿＿＿＿＿前と全然違う
直観的に思い、進めていた足を止めるといきなり体が下へと落ちる
初めてなことに、手も足も驚いて動かない
嫌なことが脳裏に焼き付き、頭から離れない
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿消太が生存していなかったら？
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿それに、生徒たちの行く先を見れない？
最悪なことが頭に次々と浮かぶ
…私は、まだ死にたくない
ちゃんと、消太に伝えなくちゃいけない
まだ、生徒に教え残したことがある
事務所の後輩にだって、まだ教えることがある
まだ生きて、生き続けなければならない
だって…
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿やりたいことが
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿やり残したことがあるから
川に沈んだ体を浮かすべく、一生懸命に手足を動かすも沈むばかり
視界の隅に見えた『あの時』と同じ影
それは、私の背中にくっついて心音を聞いている様にも感じ取れた
この陰の正体を私は、まだ知らない＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ただ黒くて、気を失う度にこうやって私の目の前に現れる
でも、多分人だと思う
温かさが感じられるから、影なのに…
問いかけることはしなかったし、これからする予定もない
きっと、このぬくもりは私が愛されている証拠かもしれないから
聞くなんて野暮なことは、したくないんだ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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悠(プロフ) - やばい、ここまで見ただけで面白い！更新待ってます！頑張って下さい(*^^)v (2018年5月31日 7時) (
レス) id: 15e863391d (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の後輩 - ┗( ・∀・ ≡ ・∀・)┛ (2018年5月30日 20時) (レス) id: 3c10d8812c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：松城美樹 | 作者ホームページ：https://twitter.com/matsushiro_m
作成日時：2018年5月30日 1時
