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第3話*Suguru Side ページ3




珈琲を飲んでいる私の目の前では、
ドーナツを頬張る五条くんの姿があった


傑「…よく食べるね、五条くん」


悟「その他人行儀、やめねぇ?」


傑「いや、私たちはあくまで同期なだけであって、
他人には変わりないさ」


それに、なんたって、
あの"五条家"の次期当主になり得る存在だ

もし、当主になった時に名前でも呼んだら、
打ち首の話じゃなくなるかもしれないw


悟「………食わねぇの?」



傑「君が買ったんだろう?」


悟「俺に全部ご飯系統のドーナツを食えってか…!」


傑「…あくまで、
尾行していることを考えて言動に移しなよ」


悟「あぁ!?」


傑「ほら、皆の注目の的だ
あと、有難くいただくね」


悟「何なんだよ、お前」


小言を言いつつ、
頬張った五条くん
それに釣られて、私も1口食べた


店内に響いた入店音
特に何も無いけど、
気になったのは、ただ40代の男性が
やけにドーナツを多く買っているくらいだ
家庭持ち、のようには見えないのだけど
…まぁ、他人にはそれぞれ好みがあるからね


「あの、″ミライ″さん…ですよね?」


箱を持ったさっきの40代の男性が、
″ミライ″と呼んだ


傑「写真の子、だね
さっきの男性、″ミライ″って呼んでいたし」


悟「そいつ、そんな名前だったんだな」


傑「………君、ちゃんと先生の話聞いてた?」


″だって、興味ねぇーもん″


サラッと云い放った彼とは別に、
愛想良く

″こんにちは、『ミライ』です″

と彼女は云った



それからは、入れ違いで″ミライ″ちゃんの席に
老若男女問わず、相席をしては、立ち去るの繰り返し

そして、彼女に付いている呪霊は、
ただただ来た相手を見定めるかのように、
静かに見つめているだけで、
危害は加えなさそうだ


…時間はあっという間に過ぎた
彼女が背後を通った瞬間に、
私たちは正直、驚いては息が詰まる



悟「いつの間に、」



傑「とりあえず、保護しなきゃ…だろう?」


後を追おうとするも、
出入口付近で止まっては、
空を見上げているもので、
出ようにも出られない雰囲気だ
…尾行がバレても、色々面倒だと思うし


悩みに悩んでは、
″本人に理由不明の保護対象だって云っちゃえば?″
なんて容易に言ったものだ
そんなこと、いきなり言われても、
混乱してしまうはずだ


悟「行くぞ、傑」


その言葉で我に返り、
備考に専念すれば、
人通りの少ない場所へと入っていった

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乙女パンだちゃん(プロフ) - おもしろいですね!続きが楽しみです。更新頑張ってくださいっ (2022年1月24日 16時) (レス) @page17 id: ca5fe3dbdc (このIDを非表示/違反報告)
松城美樹(プロフ) - プスメラウィッチさん» 先程のレスの続きではありますが、五条がオチにせよ、他のキャラがオチにせよ、面白くぶっ飛んだものにしたいと考えていますので、良かったらこのまま引き続きご愛読頂ければと思います。 (2021年5月14日 12時) (レス) id: 0f631438f7 (このIDを非表示/違反報告)
松城美樹(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメント、並びに応援ありがとうございます。申し訳ございませんが、オチについては、公表は控えさせていただくのと、リクエストは今は受け付けておりませんので、対応することができません。 (2021年5月14日 12時) (レス) id: 0f631438f7 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月10日 14時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:松城美樹 | 作者ホームページ:https://twitter.com/matsushiro_m  
作成日時:2021年1月1日 0時

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