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夜桜「また、何かありましたら、ご連絡ください!」
案の定、紙切れを受け取れば、
そこには綺麗な字で電話番号が書かれていた。
簡単に電話番号って、渡していいものなのか…?
悪い奴に渡したら、大変なことになるぞ………?
まだ、私だったからいいものの……
ちょっと、監督不行き届ですよ。まったく。
太宰「夜桜〜、早く行くよ」
遠くの方で、夜桜ちゃんが来なかったのを気づいた太宰が声をかけたのだ。
いそいそと彼女は、『では、失礼します!』と云って太宰の後を追って消えた。
もらった紙切れも、こんなところで処分するにもできなく、
悩んでいれば、やけに右のポケットに質量を感じ、弄れば、
出てきたのは、黒い物体。しばらく、色々な方向から観察をしていれば、
見たことのある形で一度止まって考える。
……………あ、あれか。
そう思った瞬間に、必然的に手の平に乗せて軽快な音を鳴らして握り潰していた。
いつの間に入れたんだ、太宰の奴。
A「本当に、嫌な男…さて、早く行かないと、
中也に怒られる」
旅行鞄を引いては、急いで拠点へと向かった。
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作者名:松城美樹 | 作成日時:2022年5月29日 22時