【MHA】価値観の相違は必然的で (ページ15)

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人生という道とは。14 ページ15

人を殺すことをなんとも思ってない？

敵はそんな狂ったやつみたいに言わないで欲しいな

藍「逆にさ、ヒーローは助けられなかった人のことどう思ってるの？

ヒーローってその場で命を計りにかけるでしょ？

この人は助かるかわからない。この人は確実に助かるって

確かにそうかもしれない

でも、助けられなかった人にとってはその瞬間ヒーローは敵と変わらない存在になるの

そこに救いの手を敵が差し伸べたらどうなる？

敵はその人のヒーローになるの

結局ヒーローも敵も表裏一体。同じなの

人を殺すことをどうも思ってない？

ヒーローだって表現は違えど同じでしょ？」

水樹は僕をじっと見てる

何か考えてるんだろうけど

例えば僕を捕まえる、とか？

藍「ｸｽｯ」

水樹「何がおかしいの」

藍「真剣に考えてるのが面白くってねw」

そう言った途端水樹の顔が険しくなる

あー、なんかお腹減ってきたなぁ←唐突すぎ

僕はポケットから種を取り出す

その途端水樹は警戒する

いや、今まで警戒してなかったの？大丈夫？

藍「まぁまぁ、警戒しないでよ」

僕は腕を少し切り種をねじ込む

そして"発芽"させるとにょきにょきと木が生えて真っ赤な木の実を実らせる

僕はそれを1個取り水樹に投げる

それを水樹はキャッチする

藍「ナイスキャッチ～」

僕も1個取り木を引っこ抜く

あ、引っこ抜くのは痛くないよ？

まぁ、絵面は痛そうだけど

藍「それはね、僕が敵に入ったばかりの時に品種改良した林檎

あ、毒はないからね？

それ、水樹に食べて欲しくて当時作ってたやつだからさ」

水樹はじっと林檎を見つめる

まぁ、流石に警戒するか

僕はそんなのを気にせず

ｼｬﾘｯ

林檎に齧り付く

んー、そうだなぁ

藍「少しお話でもする？」

水樹は僕を驚いた顔をする

僕はチラッと弔の方を見て前を見据える

僕の仕事は時間稼ぎ

もう少し付き合ってね？