この世界は不条理で。25 ページ26
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿『雄英体育祭』当日
いつも通りに起きると、既にAの姿があった
パソコンを壊してから、いいパソコンに巡り合えていなくて
ずっと機嫌が悪い
昨日は話しかけただけで八つ当たりされた
…まあ、機嫌が悪いときはいつも八つ当たりをするのがAだ
だから、俺も黒霧も気にしてないし当の本人は謝りもしない
現時点で、昨日よりも不機嫌で予備のパソコンのキーボードを叩く音が尋常じゃない
とりあえず、自前のパソコンを起ち上げソファに座り設定をしていると
Aが動き出し、俺の膝に乗って『僕がやる』と言ってきた
Aが全てやり終えても、
俺の膝からは離れることなく、それどころか俺の腕を前方に移動させ始め手を握ってきた
弔「見えない、邪魔だ」
A「偶にはいいじゃん」
そう言って、画面を黙視するA
体育祭が始まり、『俺たちの襲撃を乗り越えた』だのと実況している奴に殺意が湧いた
A「弔、殺意ウザい」
弔「俺たちを乗り越えたとか言うけど、実際
『平和の象徴』がいなければ、子供は殺れてたはずだ」
A「言っちゃえば、作戦を無視し始めた弔に少しイラついてた」
弔「…そう言えば、Aのピンチなんて見たことないな」
10年以上もの同じ時間を過ごしてきたが、殺られている姿は見たことない
弔「見てみたいな、殺られている姿」
A「僕の？」
弔「うん」
こっちを振り返ることなく、『趣味悪い』を返答される
弔「だって、事実だろ
Aが殺られるケースなんてない」
A「なら、殺ってみれば？
弔が、さ」
Aの顔色伺えず、これだけは本音なのか建前なのかわからなかった
少しすると、
１位通過者を重点的に放送される
それはAの親族で、
それに対して、Aは殺気を出さなければ声も出さない
ゴールが徐々に近くなり、最後の地点で緑谷出久の大逆転…
１位は緑谷出久で、どんどんとゴールに辿り着くガキ共
握られていた手はいつの間にか緩んでいて、Aは頭を上下に揺らしていた
黒霧「やっと寝たんですね」
弔「…コイツ、寝てないのか？」
黒霧「最近、『寝付けない』と言ってずっと起きてたんですよ
死柄木弔、Aを起こしてはいけませんよ」
弔「…判ってる」
緩んだ手をAの頭を優しく撫でる
すると、微かにAは笑った気がした
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松城美樹(プロフ) - んさん» コメントありがとうございます！小説を読み進めていただければ、わかると思いますが、女の子です(笑)確かに、書き始めた時は違和感ありましたが、彼女の感情に合わせて一人称を変えたりしています。続きを読んでいただけますと、有難いです。 (2021年3月23日 22時) (
レス) id: 0f631438f7 (このIDを非表示/違反報告)
ん - ヒロインは実は男の子なのですか？一人称が僕って違和感ありまくりで、、 (2021年3月23日 1時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロアカ大好き少女 - おもしろいです。更新がんばってください。 (2019年7月30日 0時) (レス) id: 1858e0714a (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - トレスってのは一応記載しといた方がいいかもしれません(￣▽￣;) (2018年6月24日 19時) (レス) id: 7e5974592d (このIDを非表示/違反報告)
松城美樹＠休業中(仮)(プロフ) - 辣市さん» ご指摘ありがとうございます！後ほど、修正いたします (2018年5月26日 18時) (レス) id: 10854ade76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：松城美樹 | 作者ホームページ：https://twitter.com/matsushiro_m
作成日時：2018年5月16日 0時
