この世界は不条理で。23 ページ24
後ろから壁の崩れる音とガラスの割れる音が聞こえる
おかげで店内は土煙が舞って、いちごパフェがおじゃんになった
…誰だよ、一体
咳を軽く何回かしていると、大罪を起こしたやつが声を上げた
「殺されたくなければ、手を挙げろ」
現れたのは異形型の敵[ｳﾞｨﾗﾝ]
既に、そいつはナイフを持ち店員を人質として確保していた
座っていた椅子から立ち上がり、敵のところに向かって歩き出す
「こ、こいつがどうなってもいいのか！！！」
店員が怯え、言葉も出せない
首元にナイフが当たり、鮮血が流れていった
敵から6mくらい離れたところで立ち止まる
「それ以上、近づくんじゃねぇぞ…！」
見せつけか、ナイフをこっちに向けてくる
A「…ｹﾎｯ
なんでさ、この店を襲った訳？」
尋ねると、『甘い匂いがまとわりついて鬱陶しかった』と言った
A「小心者だね、お前…
同じ立場として、心底腹が立つ」
『何言って＿＿＿＿＿＿』
声は、その後聞き取れなかった
敵はゆっくりと店員を離し、床へと倒れた
店員も思わず驚いて腰を抜かしていた
そんなのも関係なく、自分が座っていた席を改めて見ても土煙が被さってて食う気が起きない
………折角、楽しみにしていたのに
自身の頭をくしゃくしゃと掻き、ため息をついてそこから立ち去った
……………
黒霧「それで、コンビニでスイーツを買ってきたと…」
弔「流石に、これは買いすぎだろ…」
A「『いちごパフェDX』食べようとした時に、
小心者の敵がやってきてさ…
土煙のせいでまったく食べれる状況じゃなかったんだもん」
黒霧「気管の方は…」
A「あの時、そんなに息吸ったりしなかったし…
それに、その敵は内側からジリジリと殺した」
内臓を徐々に凍らせて、行動不能にさせる
…でも、火を持つエンデヴァーにも轟焦凍にやったとしても相性が悪い
とりあえず、いちごパフェの恨みをコンビニで晴らしてきた
モンブラン、エクレア、チーズケーキ、どら焼きなど…
甘いもの食べて、いちごパフェを忘れたい
まぁ、無理なんだけどね…！
A「いっただきまーす」
どら焼きの袋に手をつけ、開封をした
弔「今日1日で食べきるとか言わないよな…」
A「え、楽勝じゃん」
そう返答すると、黒霧が何個か冷蔵庫に入れた
全部、食べたかったな…
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松城美樹(プロフ) - んさん» コメントありがとうございます！小説を読み進めていただければ、わかると思いますが、女の子です(笑)確かに、書き始めた時は違和感ありましたが、彼女の感情に合わせて一人称を変えたりしています。続きを読んでいただけますと、有難いです。 (2021年3月23日 22時) (
レス) id: 0f631438f7 (このIDを非表示/違反報告)
ん - ヒロインは実は男の子なのですか？一人称が僕って違和感ありまくりで、、 (2021年3月23日 1時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロアカ大好き少女 - おもしろいです。更新がんばってください。 (2019年7月30日 0時) (レス) id: 1858e0714a (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - トレスってのは一応記載しといた方がいいかもしれません(￣▽￣;) (2018年6月24日 19時) (レス) id: 7e5974592d (このIDを非表示/違反報告)
松城美樹＠休業中(仮)(プロフ) - 辣市さん» ご指摘ありがとうございます！後ほど、修正いたします (2018年5月26日 18時) (レス) id: 10854ade76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：松城美樹 | 作者ホームページ：https://twitter.com/matsushiro_m
作成日時：2018年5月16日 0時
