限度9 ページ9
＿＿＿＿＿あれから１週間弱経った
雄英体育祭が今日行われる
特にこれといったこともなく、ちゃんと消太の腕も治ったし何も心配することはなかった
山田「そう言えば…
種目に、前例のない二人三脚が入ったらしいぜ!!!」
笑いながら喋り始めるひざしに『だから何だ』と視線を送る
山田「そういう目付きすんなって…
考えても見ろ
俺たちは普段からつるんでいる
そして、Aのことが好きなやつは少なからず俺らの学年にもいる
…まあ、1学年だけでやるんだけどな
それで、俺の言いたいことは二人三脚になった場合のことだ
かっこいいところを見せたいが為にペアの申請をする奴が現れたり、
かっこいいところを見せて惚れさせようとするために他の人と組む奴が現れる」
A「それ、吊り橋効果っつーやつじゃん？」
相澤「そーだな」
A「落ちない自信しかないし、かっこいいって思える個性なんて見たことないし…
雑魚はお断り」
山田「ｼｳﾞｨｰ!!!
辛辣すぎだろ、お前!!!!!」
「「うるさい」」
山田「Oh…
『お前ら』、だった……」
まあ、二人三脚になる確率は低いわけだし
…でも、待てよ
いきなり二人三脚の話をひざしがし始めた…
待って、フラグ回収＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
…………
選手宣誓を熟し、1回戦目の発表となった
「1回戦目は、二人三脚です！！！！」
回収しちゃったよ((
くっそ、運がない
「15分以内にペアを作らなかった人は、敗者とみなします
それじゃあ、15分…
スタート！」
え、勝手にスタートしないで！！？
二人三脚で何をするの！？
訳がわかめし…
「あの、一緒に組もうよ」
「何言ってんだ、俺と組むんだよ！」
「Aちゃん、一緒に組まない？」
待って、女子にまで好かれるようなことをした覚えがないんだけど…
大人数でせめられる
…待ってくれ
私、一応コミュ障なんだけど！！！？
『必要最低限』が仇になった
どうしよう…
辺りを見回しても、既にひざしは他のクラスの子と組んでいた
……あれ、消太は？
見回しても、見つからない
あの天然黒髪が見つからないとか、珍しい…
って、場合じゃない！！！！
時間は刻々と過ぎていた
「一緒に組もうぜ」
何度も何度もしつこくたくさんの人に責められていた
_____残り3分
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作者名：松城美樹 | 作者ホームページ：https://twitter.com/matsushiro_m
作成日時：2018年5月12日 22時
