限度8 ページ8
保健室には先生がいなく無人だった
両腕に怪我を負っている消太をそのままにすることはできるわけもなく、
勝手に消毒液や包帯とか取り出して消毒を始める
……割と自分の個性で自身を傷つけることが多くて応急処置とか保健室で習っていた
常連しすぎての課外みたいなものだったけど…((
相澤「………ｯ」
A「染みるけど、我慢してね…
回復系はまだ、習得中だから申し訳ない」
不甲斐なさに…
融通の利かない自分の個性に少し腹が立つ
相澤「別に、これくらい…」
A「体育祭はコスの使用禁止だから…
捕縛武器は使えないけど
バイ菌でも入ったりしたら、傷の治りが長引くだけじゃん
せめてものお礼だと思って、じっとして治療を受けて」
怪我をしている人を見かけると、放っておけないんだよね
昔から
だって、痛いのがわかるから
傷の場所にガーゼを当て、包帯を巻いていく
丁寧に素早く対処する
A「キツくない？
動きにくくない？」
相澤「…あぁ」
A「それならよかった」
治療具をすべて片付け、捕縛武器を代わりに持つ
A「……もしかして、あの時既に怪我の痛みで遅くなってたの？
立ち止まるくらいに？」
そう聞くと、1拍を置き答えが返ってきた
相澤「別にそういう訳じゃない…
気にすんな」
何処と無く悩んでいるような雰囲気を醸し出す消太を黙ってみることしかできなかった
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作者名：松城美樹 | 作者ホームページ：https://twitter.com/matsushiro_m
作成日時：2018年5月12日 22時
