【MHA】楽しき日和、虚偽の心情[完結] (ページ5)

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それから、暫くして鼓膜が治ったかと思えば

次は体育祭らしい…

何するか、詳細は案の定知らされていないけど

プロヒーローたちが見に来るということで、誰もが熱心に練習をしていた

いつも通りやった方がいいと思うのは、私だけだろうか…

そんなことを思いつつ、コスチュームの解れをいじる

相澤「やらないのか？」

A「皆、そんなに練習して…

オーバーワークで本番に最悪なことが起きるとか、考えないのかなって思って

いつも通り練習やろうかなって思ってたところ」

相澤「なら、俺の練習に付き合ってくれ」

A「いや、大して役に立たないから」

相澤「いいから、時間は有限なんだ」

いや、知ってるけど

そう思いつつ、一定の距離をとって交戦を始める

捕縛武器を身につける消太

ただ動きやすい服装をしている私

個性はあまり使用する気にはなれない

ネタバレになるって言うのも1つ

誰かが体育祭で対策してきても困るわけだし…

岩場を利用して、動き回ると捕縛武器で捕らえようとする消太

差は詰め寄られ、明らかに私の方が不利だ

相澤「なんだ、個性を使わないのか？

…くっそダサい個性だったり＿＿＿＿＿＿」

A「『魔力:氷結魔法』」

指を鳴らすと巨大な氷が誕生する

いや、くっそ腹立つ

まじで腹立つ

対策とかの問題じゃない

何なの、こいつ

相澤「個性、使えんじゃん」

氷の上に登って見下ろしてくる消太

ニヤリと笑った顔に、思わず自分のしたことに後悔した

A「……個性出させたのは、わざとか」

相澤「俺たちの個性を知っているのに、1人だけ隠し続けるとか不公平だろ」

A「ダサいとか言ってさ…」

相澤「合理的虚偽だ」

ﾊｯと笑う消太につられて、私も笑った

相澤「何もお前の個性、隠す必要ねぇだろ」

A「それもそうだけどさ…」

山田「2人ともスッゲェことしてんじゃん!!!」

『Huuuuuu!!!』と騒ぐひざし

私も消太も耳を塞いでいた

……だって、うるさいんだもの

この2人とは、関わりが少しだけ増えた

本当に少しだけ

休み時間は、消太は寝てたり私は本を読んでいるからヒーロー基礎学や昼休みだけつるむようになった

まあ、たまに女子に誘われて一緒にご飯を食べたりもしているけど

そう言えば、気になったことがある

食堂に行くと、めっちゃ男子生徒が煩い…