【MHA】楽しき日和、虚偽の心情[完結] (ページ18)

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限度18 ページ18

山田「消太、Aが起きたぜ」

相澤「……だろうな」

心の中で俺は安堵した

朝早くから学校来てるかと思えば、頬を赤くしながら机で寝るってアイツ…

どういう心境してるんだ

山田「…消太は、Aのことどう思ってるわけ」

どうって…

相澤「……手のかかる委員長、とか」

山田「俺さ、この前告白したんだよね」

相澤「いつ」

山田「お前が女の子に告られて、Aが珍しい行動をとった日」

……あの日か

山田「返事待ちしてたけど、何となくわかっちゃったんだよな

これが」

相澤「要点をまとめてから話せ、ひざし」

山田「俺の入る隙はないってこと」

相澤「…意味がわからん」

山田「お前、Aのこと好きじゃないのか？」

その質問に何故か迷いが生じた

……………

保健室の先生に帰るように言われた

熱がまだ下がっていなかったのだ

早く治したいんだけど、治らないのがこの身体…

誰得だよ、風邪菌持ってきたやつ((

教室に近づくにつれ、何やら騒がしいように感じた

クラス内でゲームでもやってるのかな…

そんな感じで覗いて見たら、

A「何やってんの…」

消太とひざしが殴り合いの喧嘩をしていたのだ

皆も止めようにも止めることができなく、反対のドアからクラスメイトが先生を呼びに行ったような気がした

……先生にバレたら、停学処分をくらうのか

ここの学校の仕組みがまだ把握しきっていない

とりあえず、止めないと事が動かない…

「あ、Aちゃん…」

女子生徒が気づき、声に出すと皆が一斉にこっちを見た

勿論、消太たちも…

A「どういう状況か説明してくれるよね、2人とも…」

「「どう考えても、こいつが悪い！」」

A「息があってんのか、歯車が合わないのかわかんないわ…

とりあえず、2人は廊下出て

じゃないと、無理矢理連れていく」

2人は1歩も引く気は無いし、私の言うことも聞かないつもりだろう

動く気がしないもん

一つため息をついて、2人の手首を掴んで廊下へと出した

クラスメイトからは『大丈夫？』と心配されたので、『大したことない』とだけ言って、私も廊下へと出た

駆けつけた先生には、適当に誤魔化して帰ってもらった

A「…で、昼休みもあとちょっとしかないわけだし

私も正直体力がきついし…

説明してもらおうか」