【MHA】楽しき日和、虚偽の心情[完結] (ページ13)

今日:11 hit、昨日:8 hit、合計:61,802 hit

限度13 ページ13

「最初に入ってきたのは…

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿哀川&相澤ペア！！！」

結構凝った区域ばっかりで、戸惑ったけど

消太に助けられてばかりだった

中で立ち止まるなり、布を外す

足が自由になり、軽く感じた

思わず足を振り回していると案の定消太に捕まり、何処かへと連行された

着いたのは医務室

先生が丁度二年の方へと出ていた頃に来てしまった

A「先生、いないか…」

相澤「そこに座っとけ」

A「うん、そうする」

無造作に置かれた椅子に座って、ボゥっと天井を見た

とてもじゃないけど、鼓膜が破れるたびに聞こえが少しずつ悪くなっている

それに、鼓膜が破れたのを一人で治療するスキルまでは持っていない

相澤「痛かったら、悪い」

言った傍から人の耳を触るなり、消毒をしてくれていた

A「………こういうの、できるんだね」

相澤「先生の見たとおりにやるだけだ

昼頃には戻るとは思うから、それまでの仮治療ってことで…」

意外と心配してくれたんだな

A「本当、ペアで助かった…」

相澤「そうか…」

A「あと一つの競技をやって昼か…

何やるんだろ」

相澤「何でも精一杯やる」

A「ヒーローにならなくちゃだもんね」

消太が急に黙る

A「………どうかした？」

相澤「布、きつく縛りすぎた

跡残ったら、悪い」

A「別に、残ってもいいんじゃない？

栄光の証だよ

一位になれたんだ

消太のおかげでね」

相澤「俺は何もしていない

やったのは、ほとんどお前だろ」

A「いいんだよ

……私ね、ラッキーだと思ったよ

このクラスにいて、消太やひざしと会えたことに」

相澤「何言って…」

A「私、本当は別の学校を視野に入れていたんだけど…

でも、誰かを助けれる個性だから一か八かで雄英に受けたんだ

正直言っちゃえば、テストはボロボロだったし…

実技しか上手くいかなかった

下手したら、別の科に編入させられるところだった

そうだったらきっと、会えていないなって思ってさ

クラスで初日からボッチを決めていたけど、意外とひざしのおかげでこうやってつるんでいる訳だし…

毎日が楽しくなった」

相澤「………思い老けていると、老化が早くなって死ぬぞ」

A「辛辣だなぁ、もう…」

そんな消太も新鮮だと思う