アイドルな君と病気の私。 (ページ32)

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聡「あのさ。」

『ん？』

少し言いづらそうな顔をする聡ちゃん。

言いたいことはわかってるよ。

聡「もうすぐ、さ。」

ほんとは聞きたくない。

ほんとだと思いたくない。

聡「退院するんだ。」

夢だったらいいのに。

こんな気持ちはじめてなの。

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一緒にいたい。

離れたくない。

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こんな事をおもったのは。

『うん。知ってるよ』

ほんとは知らないふりをしたかった。

でもあなたに嘘はつきたくなかった。

聡「え？そうだったの？」

『うん笑たまたま聞いちゃって』

聡「そっかー。

なんか嬉しいけど
寂しくなっちゃうな。」

え…？

聡「第一Aと会えなくなっちゃう訳だし、

重岡先生ともほかの先生にも会えなくなっちゃうのやだな。」

しげ気に入ってたもんね……

でも第1に私のことをかんがえてくれてたなんて

思ってもいなかった。

聡「なんかそれだけで頑張れる気がする！！笑」

2人で笑い合う。

戻れてよかった。

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