アイドルな君と病気の私。 (ページ12)

今日:3 hit、昨日:38 hit、合計:138,877 hit

11 ページ12

・

軽くざっと、挨拶となんか話を聞いて楽しい時間をすごした。

でもみんな忙しいから仕事に戻って言った。

聡「みんな今忙しいもんね……」

そっか。聡君も同じメンバーだもんね。

『そ……』

話しかけようとしたけど聡君は静かにそっとベットに戻っていった。

そしてカーテンを閉めた。

少し間があいていてのぞいてしまった。

『っ……』

聡くんは静かに涙を流していてそのあまりの美しさに言葉もでなかった。

・

私はそっと自分のベットにもどって私もカーテンをしめた。

聡くんの涙を見たらなんだか自分もかんがえてしまった。泣きたくなった。

自分の事を大事に思ってくれて。

わざわざお見舞いに来てくれて。

色んな思い出があって。

そんな思い出がない自分からしたら羨ましくて仕方がなかった。

普通だったら親や友達が迎えに来てくれるのだろう。

でも親も友達もいないの。

いるのは親代わりみたいな社長と

兄妹みたいな病院を継ぐみんな。

そして病院に通う人達。

それだけでも嬉しいんだよ？

みんな辛い状況なのはわかってる。

でも改めて病気が嫌になった。

・