8話 お兄ちゃん ページ9
時刻は9時30分、
少し早く着きすぎたかとスマホロトムを見て浅く息を吐く。
｢(まぁ、待つのも嫌いじゃねぇしいいか)｣
柱にもたれ掛かるようにしてAを待っていれば案の定ファンに声をかけられる、
｢あのぉ、キバナさんですか？｣
｢ん？あぁ、そうだぜ｣
｢私達ファンで…写真いいですか？｣
許可をすれば一緒に写真に写り興奮気味でお礼を言って話を続けるファンの子の対応をしていればいつの間にか昨日のように囲まれてしまう。
｢(9時50分…)｣
そろそろ約束の時間、オレさまにとって1番の楽しみの時間がもう迫っている。だがファンの子たちは散るわけでもなくむしろ増える、
｢(連絡入れるか、)｣
"わりぃ、ちょっと遅れて出てきてくれ"
そうメッセージを送ればスマホロトムをポケットに入れファンの子達に向かって手を合わせる
｢ごめんな、オレさまこれから用事があって人待ちしてるんだ、その子もこんなに人が居たらビックリしちまうからさ、今日はもうお開きにしてもらってもいいか？｣
｢あっ、そうだったんですね、｣
｢その"子"？｣
｢人待ちって…｣
｢誰だろ…｣
言葉のチョイスをミスったせいで深追いしだしたファンの子達にニコリと笑みを浮かべ
｢悪いけどオフだからさ、また今度な｣
と言って手をヒラヒラと振る
｢はぁい！｣
｢分かりました！｣
｢それじゃあまた今度…！｣
案外素直にお願いを聞いて散ってくれた子達を見れば内心ほっとして宙を仰ぐ
『キバナお兄ちゃん？』
｢ん、おはようA｣
『うん、おはよう』
タイミング良く彼女が来れば其方に視線を向け笑顔で対応する。
アッシュグレーの髪はいつも通りふわふわと柔らかそうでパッチリとした目元にぷっくりと薄いながらも形の整った唇、オレさまのことを映すその瞳はなによりも綺麗に見える。
｢どっか行きたいとことかあるか？｣
『郊外の方になっちゃうかもしれないけど水辺ってある？この子達を自由にさせてあげたくって…』
｢相変わらずポケモン思いなんだな｣
『うちの子たちはみんな可愛いからね〜自然と考えるように脳みそができてるの』
｢Aらしくていいと思うけどな｣
『そうかなぁ』
軽く笑いながら道を歩いていれば郊外にある人気の少ない水辺に着く、大きくなく小さすぎないその湖を見ればAは嬉しそうに瞳を輝かせる
『すごい、こんな所あったんだ』
｢あぁ、あんまし有名どころじゃないから知らないのは当然だ｣
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ROM-ロム-(プロフ) - キバナ推しには最高ですわ…あなたが神ですか()素敵な小説、ありがとうございます！更新、頑張ってください！ (2022年2月18日 18時) (
レス) @page26 id: 9ff21fafd2 (このIDを非表示/違反報告)
りーいか - キバナ好きには、たまんない！すごい好きやわまじで！更新待ってます！無理せず頑張ってください！ (2020年11月24日 21時) (レス) id: 5ed0e12fec (このIDを非表示/違反報告)
まつりちゃん(プロフ) - 月巳 椿さん» わぁぁぁなんと嬉しいお言葉...！最近サボり気味なので頑張って更新します！コメントはすっごい励みになるので嬉しいです！無理のない程度に頑張ります！ (2020年2月10日 21時) (レス) id: dd3c456777 (このIDを非表示/違反報告)
月巳 椿 - もうキバナさんが好きなのに、この小説でより好きになりました！無理せず頑張ってください！！ (2020年2月10日 17時) (レス) id: 4804da1457 (このIDを非表示/違反報告)
まつりちゃん(プロフ) - 松野かほさん» 待たせてしまって申し訳ない.......()これからも妄想全開で頑張ります、これからもよろしくお願いします！ (2020年1月6日 0時) (レス) id: 3241b0dcf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつりちゃん | 作成日時：2019年12月22日 5時
