16話 散歩 ページ17
Asid
朝食が終わりちょっと遅めの昼食を食べようと散歩がてらガラル地方をキバナお兄ちゃんと歩く
『キバナお兄ちゃん、どこ行くの？』
｢適当にオレさまのよく行ってる飯も食えるカフェに行くか｣
『うん、！』
彼の言葉には基本的にクエスチョンマークが少ない、相手に合わせる気は全くないのだろう、昔からわたしの手を引っ張ってわたしの知らない色んなことを教えてくれる彼が大好きだった。
｢ちょっとアレ…｣
｢え、？うそ、キバナさん？｣
｢そーじゃなくてほら、隣の…｣
｢なに、あの子…｣
｢さぁ、顔似てるわけでもないし…親族じゃないよね？｣
｢彼女、？｣
｢ちょっと、やだ、変なこと言わないでよ｣
『、、、。』
この前は人気のない場所にいたから気にはならなかったが、道を歩けばゆびを指されコソコソとなにかを話される、視線の先、矛先はわたしに常に向いている。
『あ、あの、キバナお兄ちゃん』
｢ん？なんだ？｣
普段から多くの視線を集めている彼にはあまり気にはならなかったのか、そんな視線と声は感じ取れなかったらしい。
『んーん、なんでもない、』
淡い青色のワンピースの裾をきゅっと握れば言いたいことを押し殺して笑顔をうかべる。
こんなに楽しい時間を自分から崩すことは無い、自分が我慢すればいい、
ふと彼が歩みを緩め端の方に寄る。
人の視線を遮れる場所まで来れば歩みを止めてわたしの頭に手を置く
｢なんもないって顔じゃねぇだろ、お前は昔っから我慢しすぎなんだよ｣
『ほんとになんでもないの、大丈夫』
｢オレさまってそんなに頼りないか？｣
子犬のような顔をしてそう言われてしまえば思わず言葉が詰まる。
『あ、あの、あのね…』
｢うん？｣
俯いてしまったわたしと目を合わせようとわざわざ膝を曲げ視線を合わせてくれる彼。
『あし、痛くって』
｢え？｣
『履きなれないヒール履いちゃったからかなぁ、靴擦れしちゃったかも』
｢あぁ、あー、そうか｣
思ったより深刻ではないできごとに鳩が豆鉄砲を食らったような顔になる彼を見れば
『(よかった、上手く誤魔化せたみたい)』
と内心ほっとする
｢じゃあ、オレさまその辺で消毒液と絆創膏買ってくる、今日はもう帰ってゆっくりしよう｣
『うん、ありがとキバナお兄ちゃん』
彼の優しさに胸がチクチクと痛む
｢ちょっと待ってろ｣
『うん、』
ペタリと座り込めば数人の影がわたしの前で止まる
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ROM-ロム-(プロフ) - キバナ推しには最高ですわ…あなたが神ですか()素敵な小説、ありがとうございます！更新、頑張ってください！ (2022年2月18日 18時) (
レス) @page26 id: 9ff21fafd2 (このIDを非表示/違反報告)
りーいか - キバナ好きには、たまんない！すごい好きやわまじで！更新待ってます！無理せず頑張ってください！ (2020年11月24日 21時) (レス) id: 5ed0e12fec (このIDを非表示/違反報告)
まつりちゃん(プロフ) - 月巳 椿さん» わぁぁぁなんと嬉しいお言葉...！最近サボり気味なので頑張って更新します！コメントはすっごい励みになるので嬉しいです！無理のない程度に頑張ります！ (2020年2月10日 21時) (レス) id: dd3c456777 (このIDを非表示/違反報告)
月巳 椿 - もうキバナさんが好きなのに、この小説でより好きになりました！無理せず頑張ってください！！ (2020年2月10日 17時) (レス) id: 4804da1457 (このIDを非表示/違反報告)
まつりちゃん(プロフ) - 松野かほさん» 待たせてしまって申し訳ない.......()これからも妄想全開で頑張ります、これからもよろしくお願いします！ (2020年1月6日 0時) (レス) id: 3241b0dcf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつりちゃん | 作成日時：2019年12月22日 5時
