第７話 ページ9
A「心当たりがあるから何なのですか？あなたには関係のないことです」
骨格標本「確かに私には関係ありません。しかし、あなたの亡者に対する怨念は本来、亡者に向け るべきものではないものです。それをわかっていらっしゃるのですか？」
Aは下を向いた。しかし表情をなくした状態でも、明らかに怒りの感情が見てとれる
骨格標本は続ける
骨格標本「その怨念は本来、亡者ではなくあなた自身、いえ、あなたの身内の方に向けるべきもの ではありませんか？」
「あなたの身内の方」骨格標本がそう言った瞬間、Aが顔を上げた
その顔にはわずかだが怒りの表情が見える。
その目には、怒りの感情が燃えたぎっている
A「あなたに何がわかるんですか？」
怒りのせいか少し声が震えている
A「あなたに何がわかるって言うんですか！何も知らないくせに！」
ついに怒りが爆発し、骨格標本に向かって鎌を振り下ろす
力を込めすぎたゆえか、想像以上の轟音を伴い骨格標本が砕けた
しかし、Aはまだ怒りが収まっていないよす
部屋をうろうろ歩きながらぶつぶつと何かをつぶやいている
A「大丈夫です。あなたは何も悪くありません。悪いのは亡者です」
そのAの頭の中に直接誰かの声が聞こえる
？「ﾜﾀ･･ｼ･････ﾜﾙｸﾅｲ･･ﾖﾈ･･･ｱﾅﾀﾓ･･･ﾜﾙｸﾅｲ･･･ﾃﾞﾓ･･･ﾄﾞｳｼﾃﾐﾝﾅ･･･ﾜﾀｼｦ･････ﾜﾙｲｯﾃ･･ｲｳﾉ?
ｱ･･ﾅﾀﾅﾗ･･･ﾜｶｯﾃｸﾚﾙﾖﾈ･･････････ﾜﾀｼﾊ･････ﾜﾙｸﾅｲｯﾃ｣
切れ切れに聞えるその声にAはおびえたようにこう返した
A「そうです。あなたは悪くありません。だから・・・・・出てこないで」
そのころ下の階では、Aが骨格標本を壊した際に響いた音を聞きつけ
佐疫と斬島が階段を上ってきていた
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狐の尻尾、蛙の舌(プロフ) - コメントありがとうございます！更新これからもがんばっていきます！！ (2016年12月6日 16時) (
レス) id: 473dab39fc (このIDを非表示/違反報告)
犬愛し隊長(プロフ) - コメント失礼します…この作品とっても面白いです!続きがとても気になります!!更新無理しない程度に頑張って下さい! (2016年12月3日 21時) (レス) id: 3ebca77054 (このIDを非表示/違反報告)
あや松 - ありがとございます！ (2016年6月20日 17時) (レス) id: 4b71230acd (このIDを非表示/違反報告)
狐の尻尾、蛙の舌(プロフ) - 「たぐいまれ」って読むよ (2016年6月19日 14時) (レス) id: 473dab39fc (このIDを非表示/違反報告)
あや松 - 類稀って何て読むの？ (2016年6月15日 22時) (レス) id: 4b71230acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐の尻尾、蛙の舌 | 作成日時：2016年4月11日 15時
