生贄のはずが妖かしの嫁に！？ (ページ10)

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10話　「ライバル」ページ10

夜月「満花、ゆっくりできたかい？」
満花「うん！久しぶりにお風呂も入れたしご飯も美味しかったよ。ありがとう」
ふぅ…久々だったからゆっくり入っちゃった。夜叉丸のご飯もとっても美味しかったなぁ…

夜月「助けに行くの遅くなってごめんね。探すのに手こずっちゃって…ｼｭﾝ」
満花「いやっえっと…大丈夫だよ！助けに来てくれてありがとね」
すると夜月は嬉しそうにうなずいてひっついてきた。…可愛いけど暑いよ(汗)

満花「夜月、そういえばさ聞きたいことがあるんだけど…」
夜月「なぁに？何でも聞いてよ！僕はなんでも答えるよ。いつでもどこでも！」
満花「私の变化の勾玉っていうか、変化ができるやつって人も持ってることってあるの？」

夜月「え？そんなことないよ？持ってたとしたら妖かしと繋がりがある人間だね。なんで？」
満花「いや…これをくれたのが私の親なんだよね。名前とこのネックレスがもらったものだよ」
…お父さんとお母さん、元気かな？まず生きていてくれたら良いなぁ…あってみたいな。

夜月「どうしたの？大丈夫？」心配したように顔を覗かせてきた。
満花「大丈夫だよ…疲れたから今日は寝ていいかな？」夜月「うん！ゆっくりしてね」

…次の日
夜月「おはよぉ」夜月の部屋は隣だから朝は必ず私の部屋に入ってくる。
満花「もぉしっかり服着てよ…おはよ。」私は夜月の肩の服をしっかり持ち上げて着せる
夜月「満花〜御飯作ってぇ〜」満花「夜叉丸のご飯があるでしょ？それ食べなよｗ」

夜月「むぅ〜じゃあ一緒に食べよ」
満花「ていうか毎回子供の姿で来るのどうして？」
夜月「可愛がってくれるでしょ？あと寝やすいからね。満花もそうしたら？」

満花「そうだね。やってみるよ、ご飯食べに行こっか」子供の姿…楽そうだね。明日してみよっと
すると、襖が開いて接客担当の妖かしが入ってきた。どうしたのかな？あせってる…
接客担当「旦那様！妖狸の陽光様が！来ておられます！早く対応をお願いいたします！」

夜月「満花ごめん！僕行かなくちゃ」夜月がここまで焦るなんて…どんな人なんだろう…
満花「私も行っていいかな？お願い」すると夜月は迷ったように私を見てきた。
夜月「…大丈夫？」満花「え？大丈夫だよ。私が夜月を支えるよ！だからついていくね！」

夜月「…ありがと。行こっか」玄関元についていくと…大柄のでっかい狸の尻尾の人がいた。
夜月は紫髪で夜みたいだけど狸の人は朝みたいな赤髪だ。この人が陽光様？