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A
ふゆの珍しくシンプルで切れ味の強い言葉に目を見開いた。
彼女、気心知れた人相手以外にはふわふわと綺麗に付き合って行く世渡り上手なのだけど、なぜ私と空に対するようにこんなにバサッというのだろう。
彼女が怒るのは見た事がない。それほど彼女には固執するものがないのかと思っていたが、今の彼女は少し不快に思っているみたいだ。
明らかに悪意をぶつけてくる相手に対する時よりも怒りパラメーターが上がっている。
｢私達のことが嫌いならここで一緒に食べる意味が分からない。誘いを断れないタイプでもないでしょう。｣
会って一日で私らなにしてんだ感はあるものの、もやもやした本音を全部言ってくれたふゆには感謝だ。
と、ここでふゆへの違和感が分かった気がした。
彼女は、もやもやとしている私や空のためにこうして言ってくれているのだ。
彼女の不満げな顔は、私達をそうさせたことに対する不満。
ふと、かほは立ち上がった。
踊るような足取りでふわふわとフェンスに近付く。
短めのスカートの裾が、しっぽのような髪の毛が風に揺れて、そこだけ映画のワンシーンを切り取ったようだった。
フェンスに指を絡ませ、こっちを向くかほ。
逆光で顔が見えない。
｢なんで君たちにそんなことを話さなきゃいけないの？｣
｢……同室だから。知らない間に敵意向けられてるのに同じ屋根の下で寝れるわけないじゃん。｣
ふゆが全て代弁してくれる。
やっぱり、彼女は頭の回転が早いんだなと思う。
頭の中の考えを咄嗟に適切な言葉に変えてそれを発せれる。
｢かほちゃん、無理強いはしない。ただ、こっちにも敵意を向けられたくないなら話して。そうじゃなきゃ信用なんて出来ない。｣
｢別に俺は信用されんくてもいいんやけどな？｣
確かにそれはそう。
お互いに信用し合える仲なんてそうそう無いし、それを会って初日で強要しようとさせてる私達の方が明らかに頭が悪いとは思ってる。
｢……ごめんふゆ、A。私もかほと同意見だわ。別に無理して言わせることは無いんじゃないの？｣
と、空が。
私達の真上に広がる、春の淡い青ではなく、夏の蒼天を切り取った青い目は確かな意思がある。
｢そんなの決まってるじゃない。｣
ふんっと、鼻から息を漏らす。
｢私はかほちゃんの事が好きで、仲良くしたい。｣
そんなことを言うと、かほちゃんは影で見えないにも関わらず、苦しそうな顔をした。
｢……ほんと、何の因果かねぇ……｣
｢え？｣
ぼそっと呟くが、風にさらわれて聞こえなくなる。
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松野かほ(プロフ) - 暇人。さん» かほ、ふゆ編ですから今…wこれが終わった後夢ちゃん、空編に入りますねっ！ﾄﾞﾔｧ← (2019年1月17日 20時) (
レス) id: 45fd1e6358 (このIDを非表示/違反報告)
暇人。 - アンチってわけじゃないんですけど…かほちゃんがこのお話の中心なんですかね、夢主ちゃんがそこまででて居ないような… (2019年1月17日 17時) (レス) id: feb7c5f816 (このIDを非表示/違反報告)
松野かほ(プロフ) - 麗さん» 本当にありがとうコメント…そんなとこも好きです(え？) (2018年12月31日 21時) (レス) id: 45fd1e6358 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 今までコメントしてなかったけど気持ちを押さえきれなくなった…好きです(唐突) (2018年12月31日 21時) (レス) id: e247ad04ea (このIDを非表示/違反報告)
松野かほ(プロフ) - マキ*[zm.syp.tn.推し][そらなー.坂田家]さん» お、おぉ………ありがとう（？）コメントもありがとうm(_ _)m (2018年12月31日 17時) (レス) id: 45fd1e6358 (このIDを非表示/違反報告)
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