引き金を引く。 ページ33
『ふーっ、ふぅぅーっ、！』
ムカムカした気持ちは収まらない
足がガタガタとすくむ
《冷静になれ、状況を掴めー…！》
はぁ、はぁと
息が切れる
汗がぼろぼろと止まらない
『〜っ東郷！お前の、せいで…！』
囲まれている以上、東郷は逃げないだろう
誰がとどめをさすか…
そう思っていると、笑いを堪えるような
声と顔が見えた
カ｢…何を笑ってるんだ？｣
カラ松がそう問うと、
東郷は口を開いた
東｢っくく、いや、馬鹿らしいと思ったんだよ。｣
笑いを堪えながら東郷は続ける
東｢家族とか、この世界にいながら引きずってるんだろう？…はっ、アホだ、アホの考えだな！！｣
なんだ、こいつ
感情がない目を向けながら
嘘の笑いを続けてる
ーあぁ、馬鹿らしい
『何か、言い残すことは？』
これは、いつも人を殺る前に聞く
少しでも、報われればと思っていたから
もし、東郷に想いがあるなら━━━━
そう思った心は、ムダだった
東｢てめぇらを呪って、地獄の果てまで追い続けてやるよ…！！！｣
グッ、と指先に力を込めた
パンッ
━━━━━━━銃弾が、頭を撃ち抜いた
煙が上がっていたのは、おそ松の銃だった
いつになく冷徹な目を向けるおそ松に
背筋が、ゾクリとした
お｢ーAは、見なくていい。｣
スっ、と前に十四松と一松が立った
鼻につく、血の匂いが
私の記憶をまさぐる
『…ねぇ、東郷は？』
チ｢…気にしなくていいよ。トド松。｣
ト｢…っ、分かった。A、行こう。｣
私は一松、十四松、トド松と部屋を出た
部屋の外にも死体はごろごろ転がっていた
一｢……俺達が、殺った。無理して見なくていい。｣
『…うん。』
心から、憎しみが消えると、こんなにも
何も考えられなくなるんだ
血溜まりに靴が入っても
気に止めることなく、進んだ
ト｢……ねぇ、何か思い出せそう？｣
トド松にそう聞かれ、私はひとつ答えた
『…ねぇ、私って、松野の一人なの…？』
『……私って、Aって、何…』
ぼそりと呟いた声に、
しばらく、返事はなかった。
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ﾐｶｧﾝ( ᐛ )🍊 - めちゃくちゃ感動した(T ^ T)やっぱり六つ子マフィアは面白いねぇ(´ー｀*) (11月30日 16時) (
レス) @page48 id: ae9e7f3e60 (このIDを非表示/違反報告)
銀杏 - コメントありがとうございます♪自分のセンスじゃ不安だったので嬉しいです！笑 (2020年3月18日 17時) (レス) id: 9a866b9323 (このIDを非表示/違反報告)
(*'▽'*) - 面白かったですー！白のスーツかっこいいですねー！ (2020年3月8日 22時) (レス) id: 872ef22a4c (このIDを非表示/違反報告)
銀杏 - コメントありがとうございます！マフィア松いいですよね〜♪私も大好きです！ (2020年1月16日 6時) (レス) id: 9fb2aeebc6 (このIDを非表示/違反報告)
瑛莉(プロフ) - マフィア松めっちゃ好きで...(照)応援してます！ (2020年1月15日 23時) (レス) id: 6d13d7745d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀杏 | 作成日時：2020年1月14日 22時
