雨の時間＊ ページ46
カルマside
雨が降っている。
朝登校したときから、ずっとだ。
そういえばAも偏頭痛持ちだったな、と思い出した。
アイツ、大丈夫なの？
そんな思いを持ちながらも、授業は進んでいった。
３時間目。
頭痛があったわけではないけど、さぼりたくなって保健室に向かう。
どうせ保健室に人なんていないと思ったから。
ガラッ
ドアを開けると、誰かの寝息がきこえた 。
A「すーっ・・・スーッ・・」
それが誰のものかなんて、明らかだった。
カルマ「・・・A、無防備過ぎない？」
返事は帰ってこないとわかっていながらも、そういわずには居られない。
少しめくれたスカート。
蒸し暑いから開けたと思われる第一ボタン。
気持ち悪いと思うけど、それは無防備すぎるAが悪い。
ベッドで眠ろうと思っていたけど、旧校舎にベッドはひとつ。
そのベッドはAが使っている。
「仕方ない。」
と小さく呟いて、教室に戻った。
＝＝＝
Aside
A「ん・・・」
少し声を出して起きた時、雨は止んでいて夕日がかたむいていた。
ガラッ
誰かが入ってきたと思ったけれど、寝すぎたせいで頭が痛く、そちらを見る気力もわかなかった。
莉桜「A、やっと起きたんだ〜。」
凛香「帰ろ。」
入ってきたのは、莉桜と凛香だった。
A「うん。」
どうやら、私はずっと眠いっていたらしい。
莉桜「今日ずっと寝てたのはせんせー許してくれてたけど、明日からはさすがに授業出てって。」
凛香「今日の分のノートは私が明日見せてあげるから。」
A「うん。ありがとう。」
そういって笑うと、莉桜と凛香も笑い返してくれた。
原「あれ？３人ともまだ残ってたの？」
帰ろうと、３人で下駄箱の所にいると私服の原さんが立っていた。
莉桜「うん。原ちゃんは？」
原「あぁ、忘れ物をしちゃったの。ノートなんだけど、勉強するのに必要で。」
莉桜「そうなんだ。」
原「あ、そういえばAちゃん、今日頭痛で寝てたんだったよね。」
原さんは、莉桜の方を向いていたのから、急にこちらに向き直ってきた。
A「あ、・・・・はい。」
原「なら、この飴。あげる。」
そういって原さんが渡してきたのは、修学旅行の最終日、電車に乗っていた時にもらったイチゴ味の飴だった。
A「ありがとうございます。」
原「いえいえ。」
そういって柔らかく笑った原さんは、じゃあねと手を振って教室にはいっていった。
＝＝＝
分かんない。
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松波空瑠(プロフ) - ありがとうございます！うれしいです！これからも頑張るので、みてやってください！ (2018年11月21日 17時) (
レス) id: 089dfe395d (このIDを非表示/違反報告)
レイセ - 面白いです！更新がんばってください！ (2018年11月20日 11時) (レス) id: 86bbd959b2 (このIDを非表示/違反報告)
松波空瑠(プロフ) - え！？あれ！？ちゃんと確認したんですが… 毎回すみません！ (2018年11月2日 6時) (レス) id: ba05fef1c0 (このIDを非表示/違反報告)
ルン(プロフ) - 本当に毎回すみませんが、機械→機会 になってます… (2018年11月1日 18時) (レス) id: ae270709a2 (このIDを非表示/違反報告)
松波空瑠(プロフ) - ルンさん» 書き直しました！本当にありがとうございました！ (2018年10月15日 21時) (レス) id: 089dfe395d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：松波空瑠 | 作成日時：2018年8月4日 13時
