【鬼滅の刃】どうせ、私なんか...【我妻善逸】

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「おい、A。お前の怪我ひどいから寝てろ！」







伊之助にそう言われ、ハッとする。








そうだ私、怪我してたんだっけ。









善逸のことで頭がいっぱいで、痛いなんて考えてなかった。









「晴香さんの治療が終わりましたので、Aさんはそこのベットで横になっていてください。
今から診ますので。」






「しのぶさん、ありがとうございます。」







いいんですよ、と私にほほ笑みかけるしのぶさん。









そして、私が怪我したところを見てため息をついた。









「.......また無理をしましたね。

最近、怪我しすぎじゃありませんか？


これ以上無茶するくらいなら、しばらく任務を休んで貰います。」









「そんな.......全然大丈夫です！無理してないですし.......」









そう言うとしのぶさんの顔が曇り、声が一段と低くなる。





「肋骨にひび、肩から胸までの深い傷が１箇所、そして体の至る所に傷、そして今回の右腕骨折。

これで大丈夫だと言えます？」






「しのぶさん.......言わないでくださいって言ったのに.....」




ほら。






炭治郎と伊之助と善逸がビックリしてるよ。









みんなには迷惑かけたくないから言わなかったのに。









「我慢の限界です。


怪我をしても治りきる前にまた新しい怪我をしている。


こんなの全然大丈夫ではありません。





今日から１ヶ月間任務を禁止します。
お舘様には私から伝えておきますので。



いいですよね？絶対安静です。」









「はい.......。」









しのぶさんからの治療が終わり、横になる。








するとさっきまで私の治療の様子を見ていた炭治郎と伊之助が私の元にやってきた。







「ごめんな、A。怪我のこと、気づけなくて。」








「なんで、炭治郎が謝るの。
私は大丈夫、平気だから。」






炭治郎にそう言うけど、暗い顔をしている。




炭治郎は、悪くないのに。









「悪かったな、子分。俺も気づけなかった。」




「伊之助までいいのに。」








伊之助も同じように顔を曇らせている。




本当はこんな顔みたくないのに。









善逸の方を見ると、苦しそうな泣きそうな顔で私のことを見ていた。

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