4.またいつか.... ページ6
結局あの後善逸は、しばらくしても私の元へ戻って来てくれなくて。
炭治郎が私をおぶって連れていってくれた。
「善逸、来なかったな。Aの方が重症だし、善逸の彼女なのに。」
と私に味方してくれたけど、私が行かせたんだよと言うと、「そうなのか?でも、あんま無理するなよ?」と言ってくれた。
炭治郎は、本当に優しいなぁ。と言えば、「Aが心配なんだ。最近、Aからは辛くて悲しい匂いがするし。」
「そうかなぁ。」
そう誤魔化せば、もっと苦しそうな顔をする炭治郎。
ごめんね、でも。誰にも嫌われたくないし、迷惑かけたくないから。
そう心の中で謝った。
胡蝶屋敷に着くと、しのぶさんと善逸2人で晴香ちゃんの足を治療していた。
「あっ!!Aちゃん!」
私に気づき、私の名前を呼ぶ善逸。
だけどその隣には晴香ちゃんがいて、私の元へ駆け寄ろうとする善逸を止めようするように、善逸の手を握って離さなかった。
「…っ!」
「本当は直ぐに行こうと思ったんだけど、晴香ちゃんがどうしてもって言うから…ごめんね。」
晴香ちゃんがどうしてもって言っても来て欲しかった。
私のところへすぐに来て欲しかった。
「…そっか。私なら大丈夫だから。」
それでも素直じゃない私はそう言ってしまう。
「ほらAさんが大丈夫って言ってますし、このまま隣にいてくれませんか?
傷口がしみて…」
私に何か言おうとした善逸に被せて、晴香ちゃんは話し始める。
「早く行ってあげなよ。私には、炭治郎と伊之助がいるし。」
少し怒っちゃった。
ちょっときつい言い方をしてしまったかもしれない。
でもそれは、善逸が私のところへ来てくれると思ったから。
でも。
「…そっか。」
少し悲しい顔をした善逸。
再び善逸は晴香ちゃんの所へ行き、晴香ちゃんの傷の手当を横で見ている。
辛くて張り裂けそうだよ、善逸。
また、あの頃みたいに善逸と一緒にいられる日は来るのかな。
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ゆり - 面白かったです。この話の続きが気になります。早く続き見たいです。更新待ってますよ😃 (2022年8月21日 23時) (レス) @page23 id: b7d6d649b3 (このIDを非表示/違反報告)
はっぱ(プロフ) - 舞さん» 更新遅れてすみません。。更新再開した際には、もっと皆さんがたのしんでいただけるように頑張ります!応援ありがとうございます (2020年5月10日 20時) (レス) id: ed6f74a0b0 (このIDを非表示/違反報告)
はっぱ(プロフ) - 炭さん» 更新できていなくてすみません汗 必ず戻ってきますので、楽しみにしていてくださいね! (2020年5月10日 20時) (レス) id: ed6f74a0b0 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - いい所で更新止めちゃうじゃないですか〜笑早く出てくる事を祈ります笑 (2020年3月20日 14時) (レス) id: 4eccfaac2e (このIDを非表示/違反報告)
炭 - いい所で更新止めますね笑笑 楽しみにしてますね。 (2019年12月8日 15時) (レス) id: 4a1a45053b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はっぱ | 作成日時:2019年10月19日 20時