【鬼滅の刃】どうせ、私なんか...【我妻善逸】

17.違うのに ページ21

「ばーーか」









春香ちゃんのその言葉が頭の中で何度も流れ、
不気味に勝ち誇ったように笑う春夏ちゃん。









恐る恐る下を見るとみるみる赤色に染る腹部。









頭が真っ白になる。









……嘘だ









「Aちゃん……なにしてるの」









「善逸……」







私たちの状況を見て目を思いっきり見開く善逸









……違う









「春香ちゃん……!!!しっかりして!!!!」









善逸の声ではっとし、春香ちゃんに握られていた刀をすっと引き、震える足で春香ちゃんから退く。









春香ちゃんに近づき必死に呼びかける善逸。









……どうしよう









「善逸さん……急にAさんがお腹を刺してきて…」









驚きと怒りが混ざったような顔で私を見る善逸。









「Aちゃんがそんなことする人だと思わなかった」









「違うの……！」









苦しくて呼吸がうまく出来ない。


……違うのに。私じゃないの









「……善逸さん、たすけて」









……やめて









「春香ちゃん、しっかり！！」









違う……









違うんだって……









「春香ちゃん、立てる？」









やめてよ……









「春香ちゃん、いこう。」
















「待って、違うの！！善逸！お願い、話を聞いて！！」









「Aちゃん、もういいよ」









……信じてよ















信じて欲しい。






善逸、









善逸なら、分かってくれる。









……だって









……善逸は









……私の彼氏でしょ…？



















「Aちゃん……もう関わらないでほしい」

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