【鬼滅の刃】どうせ、私なんか...【我妻善逸】

16.怒り ページ20

「いい加減にしろよ。」









怒りが限界を超え、息が荒くなる。









ふざけるな。









助かったはずの命を。









お前なんかが奪っていいはずない。









今までは我慢してきた。









鬼をたくさん倒して手柄を取られたって、







大好きな仲間達を取られたって、







大好きな彼氏を取られたって。









我慢してきたんだ。









でも、今回は許せない。









「お前は、助かるはずの命を奪った。
この子にはまだ未来があった。






お前なんかが簡単に奪っていいはずがない！！」









怒りが抑えきれず春香ちゃんの胸ぐらを掴んで怒鳴る。









「ふざけるなっ！！ふざけるなっ！！！！」









もう戻ってこないんだよ。









この子は。









「うるさいっ！うるさいっ！！！！！！
先輩だからって調子乗ってんじゃねーよ！！！

鬼化しなかっただけマシだろっ！！
鬼に犠牲になってる人は沢山いるのに、なんでこの子の命1つぐらいで大騒ぎするだy」









勝手に手が刀を引き抜き、気づいた時には春香ちゃんを押し倒して、首に刀を当てていた。


















「もう二度とそんなこと口にするな。






黙れ。







これ以上何か言えばお前を刺し殺す。」









私がそう言えば、私を見て笑いながら言う春香ちゃん。






「ふふ、やってみれば？


こんなの誰かに見られれば、あんたなんかの居場所はなくなるわよ。





あ、もう無いっけ？」









「黙れ黙れだまれっ！！！！！」









私がそう叫んだ時、









「おいっ！！！Aっ！！！何してんだっ！！！」







「Aちゃんっ！！」









まずい。




このままだと誤解されてしまう。









私は春香ちゃんから体をどかそうとしたが、手が動かない。









そう思った時、春香ちゃんは私を見てニヤリと黒い笑みを浮かべる。









え.......？









春香ちゃんは私の刀を右手で掴み、お腹に突き刺す。









「ばーーか」

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