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スヒョンがいきなり歩くのを止めた。
『どうした?』
『ごめん...私...グクの事...弟にしか見えない...』
.........は?
何言ってんの?いきなり。
道のど真ん中で言われた言葉。
俺はしばらく何も言えないままだった―...
『は...?意味分かんねぇ...お前が付き合ってって言ったんじゃん!
お前が好きって言ったんじゃん!なのに今更...弟にしか見えないって何?』
『ごめん!...ごめんね...
グクの事好きだったよ...
でも...ごめん...』
何度も何度も謝る彼女に、だんだんと腹が立ってくる。
そして俺達のやりとりを振り返る通行人にも腹が立つ。
...見んなよ...
『勝手な女だな。
もう関わりたくねぇ』
俺はスヒョンから離れていく。
しばらく歩き、俺は振り返る。スヒョンは、俺と反対方向へと歩いて行った。
『...今までありがとな...』
この街に、雪が降りだした。
ホワイトクリスマス。
この街に降り積もる雪が、
俺の心を余計冷たくした。
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作者名:一二 | 作成日時:2017年12月17日 15時