王様ゲーム ページ1
わたし、佐々木 朱莉はただいまかなりのピンチです。
王様ゲームで当たりくじ(ハズレなような気もするけどね…)を引いてしまいました。
まあ、引いてしまったものは仕方ないとして、問題は王様の命令だ。
2番の人が8番の人をお姫様抱っこ、王様である萩原さんが出した命令はそういうものだった。
わたしは8番だったんだけど、2番は誰なんだろう。それが心配でたまらない。
「2番は俺だぜ。」そんな声が聞こえたと思えば、横にニヤリと笑った松田さんが立っていた。
「おお！お前か松田。」萩原さんはわざとらしく驚いたような声を上げる。
「あ、松田さんだったんですね。」雪見はそう言うと、萩原さんの方へ視線を送った。
嵌められた……！！雪見と萩原さんに。
わたしが雪見をジト目で見ると、雪見は苦笑いをして頭に手を当てた。
次は絶対、王様を引いて雪見と萩原さんに仕返しをしてやろう。わたしはそう決意する。
「わあっ！？」急にふわっと体が浮いたような感覚がしたと思えば、松田さんにお姫様抱っこされていた。
「ちょっと、朱莉を借りるぞ。」松田さんはそう言うと、わたしを抱いたまま扉の方へ向かう。
蘭ちゃんや園子ちゃんが、きゃっ♡と興奮したような声を上げた。
新一くんは呆れたように笑っている。
ふと我に返って、「わ、わたしをどこへ連れて行く気ですかー！？」とわたしは思わず叫んだ。
まずいよ…この状況は恥ずかしすぎる……。心臓が破裂しそうなくらいバクバクしてるし…。
そんなわたしをよそに、「楽しんで来てねー、朱莉。」なんて雪見は呑気な声で言う。
誰か止めてー！このままだと心臓に悪いから！
そんなことを心の中で叫んでるうちに、松田さんは器用にわたしを抱いたまま扉を開けた。
カランコロンと鳴るベルの音が、やけに耳に残る。
わたしは最後の抵抗とばかりに、顔を両手で覆った。
この赤い顔だけは、松田さんに見せるもんか。
「少し歩くぜ。」松田さんはそう呟いた。一体わたしはどうなっちゃうんだ…
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りん(プロフ) - 大丈夫ですよゆっくり書いてください (2018年4月22日 20時) (
レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - りんさん» いつも読んでくださりありがとうございます！なかなか更新できずにすみません。頑張ります！！ (2018年4月22日 20時) (レス) id: 83696c3d48 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2018年4月21日 15時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
しらす。(プロフ) - 、さん» すみません、忘れてました。ご指摘ありがとうございます！ (2018年3月11日 21時) (レス) id: 89479c8a29 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグ外して下さいね (2018年3月11日 21時) (レス) id: 8a167d060b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらす。 | 作成日時：2018年3月11日 21時
