【募集企画】ALIVE ─2nd─

序章 ページ20

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……さて、ここで意思の確認ができた以上。私はこれでお役御免ね。

君に付き纏う理由もないからねえ。今日からは安心してぐっすりお休みよ……最近寝不足でしょう……？ 特に私に気がついてからはさ！

まあおふざけはここまでにして。君の緊張を解きたかったんだよ。本当ね。扉を開けたら厳しい全身ゴリゴリ義肢でできた大男が飛び出してくるとでも思ってたんでしょ？ よかったねぇこんな美人でさあ。

私もそろそろ行かなくちゃ。さぁ、あとはこの先のドアを開いて……というか生体認証の自動ドアなんだけど、とにかくドアを開けて、うちで一番偉い人に会うのよ。

私が一番偉い人間じゃないのかって？

まさか。これから君が会う人間以外皆横一線の組織なのよ。上下関係あんまりないの、あの人と、それ以外って感じ。

君のDNAは採取してすでにバンクに登録してあるから、生体認証はクリアできるよ。さぁ、行っておいで。胸を張って、堂々とね。


……あれ、まだ何かご用事が？

私の名前？ いや、別に知らないでも……あー……いや、いつか役に立つかなぁ。

えーコホン。私は『JJ』じぇーじぇーです。え、名前っぽくないって？ もちろんコードネームに決まってるじゃない。君も今持ってるその名前を取り上げられて、新しい名前をもらうことになる。そうしたら君も立派に第二公安課の仲間入りってことね。

じゃあがんばってね。人生はただでさえいろいろあるけれど、これからはさらにいろいろあることになるからね。でもどんな時でも胸を張って堂々としていなさい。自分の意思を見失わず、しっかりとね。


それじゃあ、良い旅を。



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