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院内を一通り探したら、
流星さんの部屋にあった手袋と、
わたしのマフラーを引っ掴んで外に出た、
田舎なので街灯も少ないし、寒い。
手がみるみる冷えていく。
流星さんときた場所をつぎつぎ巡った。
マフラーを2人で巻いて歩いた遊歩道、
冬鳥たちを眺めた湖のほとり、
どこにも、いない。
いるとすれば...ここしかない、
初めて流星さんと話した青いベンチ。
そこに、流星さんはいた。
月明かりに照らされてぽつりとベンチに座る流星さんは、
最初に会った時よりもオーラが儚くて、
今にもほんとうに消えてしまいそうで、
慌てて流星さんのもとに走る。
目の前に立ってやっと顔を上げた流星さんの顔は、
まったく生気がなかった、
綺麗な瞳のまわりはうっすらと赤くて、
「...りゅうせい、さん」
無言で引き寄せられる。
そのまま静かに、時が流れた。
流星さんの顔は私のお腹のとこにうずまっていて、
...声を、押し殺すように、泣いている、
ふと目をやった近くの草むらには、
流星さんの携帯電話だけが転がっていた。
肩の震えが強くなるにつれて私の背中に回る手の力も強まった。
その力が、心に痛かった。
ようやく流星さんが顔を上げる頃には、
もう東の空が白み始めていた。
腕が解かれたので、流星さんの隣にそっと座る。
流星さんが泣き続けたせいでひどい声で突然言った。
「...思い出せへんかった」
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定世(プロフ) - まあこ。さん» いやいや、お話があるから楽しく生きれますね… はい！ありがとうございます！ (2016年12月27日 9時) (
レス) id: 0b58e8d564 (このIDを非表示/違反報告)
定世(プロフ) - まあこ。さん» そうなんですね！ よかったです！まあこ。さんのお話すきなので、見られなくなるのは寂しくなるので！ありがとうございます。がんばってください！ (2016年12月26日 17時) (レス) id: b5f9be7614 (このIDを非表示/違反報告)
定世(プロフ) - 突然すいません（汗） 淳太さんメインのお話をパスワード付きにしていますよね？この作品もされますか？ (2016年12月26日 0時) (レス) id: 0b58e8d564 (このIDを非表示/違反報告)
萌衣(めい) - まあこ。さん» これからも友達としてよろしくね。小説もたまに更新してるよ！来てね。 (2016年11月23日 15時) (レス) id: 6ea1bb245f (このIDを非表示/違反報告)
萌衣(めい) - まあこ。さん» 良いんだよ！これからは、気をつけるから！ (2016年11月18日 17時) (レス) id: c1b374dcc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ましろ
| 作成日時：2016年10月21日 18時
